
まずはいつもの審議拒否’sの記事から。
【速報】衆院野党5党、今後の日程協議を拒否
中道改革連合など衆院の野党5党は26日の国対委員長会談で、与党が主導した衆院議員定数削減法案などの特別委員会への付託に抗議し、今後の国会日程の協議に応じない方針を決めた。
(2026/6/26 共同通信)
比例議席削減法案が通ってしまいそうだから審議拒否。
でも立憲民主党と中道改革連合、いわゆる旧民主党系は、民主党が政権を取る時に、議員定数の大幅削減をマニフェストの柱の一つにもしていました。
野田佳彦内閣でもこの方針を改めて打ち出し。
asahi.com(朝日新聞社):小選挙区「0増5減」比例は「80減」 民主が方針 – 民主政権
【小選挙区「0増5減」比例は「80減」 民主が方針】
民主党は17日の政治改革推進本部の役員会で、最高裁が違憲状態と指摘した衆院小選挙区の「一票の格差」是正に向けて、5県で1選挙区ずつを減らすとともに、比例区の定数を80削減する公職選挙法改正案を、通常国会に提出する方針を決めた。18日の推進本部総会で正式決定する。総定数は小選挙区295、比例区100の計395議席。現在3選挙区ある山梨、福井、徳島、高知、佐賀の5県が2選挙区となり、区割りも変更する。1票の格差は1.789倍(2010年国勢調査)となる。
小選挙区の5減は自民党案で、野田政権が進める消費増税を前に自ら身を切る姿勢を示すため、自民党との合意を最優先した。比例区の定数削減には公明党などが反発しており、小選挙区の5減だけ切り離して合意する可能性はあるが、法案全体の成否は不透明だ。
民主党は当初、小選挙区について「5増9減」または「6増6減」の2案をまとめていた。だが、内閣府の審議会による新たな選挙区の区割り案の勧告期限が2月25日に迫るなかで、最も区割り変更の影響が少なく、自民党との合意を得やすい「5減」へ方針転換した。推進本部の逢坂誠二副事務総長は役員会終了後、記者団に「違憲状態を解消するため、緊急避難的な側面が強い」と説明した。
一方、比例区定数の80削減は民主党がマニフェストで掲げた案。公明党の山口那津男代表は17日、東京都内で記者団に「あまりにも独断が過ぎる。協議の土俵を自ら壊すような強引な進め方はするべきではない」と批判した。
(2012/1/17 朝日新聞)
このとおり、野田佳彦は0増5減に加えて比例80削減もセットだ!ということをやっていました。
元々民主党のマニフェストにうたっていた議員定数大幅削減をあえてこの時に持ちだしてきたのには、当時は「1票の格差是正が出来てないから総選挙できないね、てへっ」という事情があったりもしたようです。
2012年4月11日の党首討論では、ざっくりと以下のようなやり取りがありました。
谷垣
「税と社会保障の一体改革に政治生命を賭ける、命を賭けると言ったけど、行動が伴ってないよな。党内でも政府でも離反者出して、亀井(静香)さんも離脱したよな。
で、自見と国民新党との連立合意書を作ったけどそこには消費税増税について全く触れてないよな。
何度も党首会談を申し込む前にこういうところをきっちりするのが筋だろ」野田
「社会保障と税の一体改革は待ったなしの云々・・・(いつものフレーズ)
(税と社会保障の一体改革には)丁寧な説明をしてきた。
連立合意書に書いてないけど、消費税増税法案に自見は大臣として署名したと言ってるんだから問題無い。」谷垣
「いっぺんにやろうとしたって進まないからまずは違憲判決が出ている一票の格差を解決するって前回の党首討論で言ったよな?ところがその後、樽床が「総理の私的意見だ」って言って否定したよな。総理の発言が個人的見解だっていうのなら党首討論なんてやってられないだろ。怒り心頭だよ。
で、樽床にはどういう指示を出したんだ?」野田
「一票の格差が違憲状態というのはまず先に是正しないといけないという思いはこの場(党首討論)で一致した。
そこで一票の格差是正、定数削減、選挙制度改革をセットで結論を出そうというのが与野党協議の状況。
樽床代行に4月中に成案を得るように指示をだした。
こっちは与党をまとめる事に責任を持つから、そっちは野党全部とは言わないけどせめて公明党をまとめる責任を持て。
ところで議員歳費の問題についてこっちは年間300万円削減するって提案したのに自民党は態度を決めないじゃないか!
自民党で議員歳費削減をまとめてもらいたいがここで明言できるか!?
1票の格差訴訟で違憲状態と判断されたこともあり、まずは1票の格差の是正を行わないと最低限選挙が行えない。
そこで野田佳彦は税と社会保障の一体改革、比例80削減などを言い出して、これらを0増5減と抱き合わせで全部を一変に合意しない限りは認めない。という手に出ていたのです。
菅直人内閣から野田佳彦内閣に変わりましたが、支持率の低迷が続き、解散総選挙になったら民主党が大敗することが、多くのメディアにも指摘されていました。
ですので「1票の格差違憲状態が解決してないから違憲のままでは選挙できませんね」というところを狙って野田佳彦は「税と社会保障の一体改革」「比例80削減」これらとセットでなければ合意しないと言い出させたのでしょう。
そもそもですよ、消費税増税と社会保障財源確保。1票の格差の違憲状態解消。議員定数削減を比例80削減で実現する。
これら3つとも別軸の話です。
これらを3つがワンセットでない限り飲めない、話を進めさせない。というのが当時の野田佳彦の出した絶対条件でした。
今選挙になったら勝てない。でも権力は握り続けたい。そうだ!選挙ができない理由をずっと維持すればいいじゃん!そう考えたかどうかはわかりません。
ですが結果的には、1票の格差是正ができないから衆議院選挙できません。というところを狙った動きと考えると納得できるのです。
「無能すぎて全然違うマターの政策3つを抱き合わせにすることになんの疑問も持たなかった」そんな可能性もあるかもしれませんが、普通に考えて全く違う内容の政策3つをワンセットにしない限り、1票の格差是正は前に進ませないなんてのは国民に対して失礼なんです。
「俺達の出した2つの政策も一緒に飲まなければ違憲状態の是正はさせない」というのは国民の主権行使をさせないと言っているようなものなのですから。
というわけでけっこう脱線しましたが、思惑はどうあれ「比例80削減しろ!これを飲め!」とやっていたのが野田佳彦と民主党でした。
それが今になって比例45削減に反対しているのは呆れるというかなんというか。
思惑はどうあれ、民主党系の連中はその時その時の自分たちの都合で、いくらでも言う事が変わるのです。
2009:自分たちが強い →自民をより弱体化できる → 比例大幅削減を主張(09マニフェスト)
2012:解散したら負ける → 野党が反対するから成立しない比例80削減を持ち出して時間稼ぎ
2026:自分たちが弱い → 比例復活枠が削られたらヤバイ→ 比例削減に反対
こんな感じでその時その時の都合で物を言い出す。これだからブーメランと言われるんですけどね。
編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2026年6月27日のエントリーより転載させていただきました。







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