米民主党のジョン・オソフ上院議員が、トランプ大統領と側近ナタリー・ハープとの親密な関係を公の場で揶揄し、ホワイトハウスが激しく反発している。オソフは男女関係を連想させるような言い回しでトランプを挑発した。
Ossoff says that Trump doesn’t want to do his job but wants to “travel with Natalie” pic.twitter.com/aDLMKFeMmR
— Aaron Rupar (@atrupar) August 16, 2026
「トランプは仕事をしたくない。ナタリーと旅行したいのだ」
オソフは8月16日、地元ジョージア州アトランタで開いた集会で、イラン戦争への対応や空母「エイブラハム・リンカーン」の乗組員が長期展開を強いられている問題を取り上げ、トランプを厳しく批判した。
「リンカーンの水兵たちが彼の戦争を戦い、弾薬と石油備蓄が無駄に消費されている間、大統領は会議で居眠りし、ゴルフをし、株取引をしている」
そのうえでオソフは、「彼は大統領の仕事をしたくない。舞踏場を建設し、カタール首長から贈られた空飛ぶ宮殿でナタリーと旅行したいのだ」と発言した。

ハープとトランプ(New York Sun)
ここで名指しされたナタリーとは、トランプの「エグゼクティブ・アシスタント」を務めるナタリー・ハープである。いつもトランプのそばに付き従い、記事などを紙で渡すため携帯プリンターを持ち歩くことから「人間プリンター」とも呼ばれる。トランプに代わってSNSで発信することもある。
今回の発言の背景には、7月のトランプのトルコ出国をめぐる一件がある。イランによる攻撃の懸念からトランプが秘密裏に別の軍用機へ移った際、ハープは少人数の側近として同行した。一方、ルビオ国務長官やベッセント財務長官、ホワイトハウスの記者団などは元の機体に残された。
ホワイトハウスは異例の激怒
この一言はトランプ陣営の急所を突いたようだ。ホワイトハウスのスティーブン・チャン広報部長は、オソフを下品なあだ名で呼び、「政治界最大の負け犬」などとXで攻撃した。別のホワイトハウス報道担当者もオソフを「軽量級の敗者」などと罵倒した。
さらにトランプ本人も17日、オソフについて質問されると、コメディーキャラクターになぞらえて「ピーウィー・ハーマンそっくりの男か」とからかった。注目されるのは、ホワイトハウス側が激しく反撃する一方で、ハープとの関係そのものについては何も説明しなかったことだ。
2028年を見据えたオソフの「トランプ攻撃」
39歳のオソフは今年11月の中間選挙で再選を目指しているが、最近では2028年大統領選を見据えた民主党の有力候補の一人としても名前が挙がる。
今回の演説でも、イラン戦争からトランプの株取引、ビジネス、ハープとの関係までつなげ、「トランプは大統領職を国民のためではなく自分自身のために利用している」と印象付けようとした。
オソフは、トランプとハープをめぐってすでに広がっているゴシップを利用し、聴衆にその先を想像させるという、かなり意地の悪い政治攻撃を仕掛けたのである。







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