10月2日に主要7カ国(G7)のオンライン首脳会合が開かれたが、高市首相は欠席し、代わって出席したのは遠藤和也外務審議官(経済担当)で、高市首相の声明を代読した。なぜ首相は出なかったのだろうか。

IEAのビロル事務局長のX投稿
政府説明は「急きょ設定されたから」
木原稔官房長官は5日の記者会見で、今回の会合について「議長国のフランスが当日直前に急きょ設定したため」と説明した。そのうえで、米国出張中でこの問題の調整に直接あたっていた遠藤氏が代理出席したとしている。
つまり政府の公式説明は、首相がG7を軽視したのではなく、突然決まった会合だったため、実務を担当していた外務審議官に任せたというものだ。TBS
確かに会合は異例だった。中東情勢によるディーゼル(軽油)価格の高騰を受け、フランスのマクロン大統領が急きょ招集した。G7は戦略備蓄から原油・石油製品を最大1億バレル、4カ月かけて協調放出することなどで合意した。elysee.fr
会合は麻生氏などとの会食が終わった後
会合は日本時間の午後9時30分から約30分間だったが、高市首相は同日夕方から麻生太郎副総裁や鈴木俊一幹事長ら自民党幹部と首相公邸で会食した。報道によれば会食は午後8時ごろまでで、9時30分からの首脳会合には間に合うはずだ。
しかも議題は日本に無関係な話ではない。原油の大半を海外に依存する日本にとって、中東情勢とホルムズ海峡、エネルギー価格は物価や円相場にも直結する問題だ。高市首相自身、6月のG7エビアン・サミットではエネルギー安全保障を重要課題として訴えていた。内閣府
もっともG7首脳が全員出席したのに、高市首相だけ欠席したというわけではない。IEAによる参加者一覧では、米国のトランプ大統領(画面なし)、ドイツのメルツ首相、カナダのカーニー首相、イタリアのメローニ首相、EUのフォンデアライエン欧州委員長らが参加したが、英国は首相ではなくミリバンド外相が参加している。IEA
軽油不足の原因になる補助金はやめるべきだ
これに対して、意地悪な見方もある。高市首相はかねがね「日本の軽油はG7でもっとも安い」ことを売り物にしてきた。石油不足で価格が上がっているのに、補助金で消費を増やしているのだ。
国民の皆様が直面されている「物価高」への対応は、昨年10月の高市内閣発足以来の最優先課題です。
とりわけ、中東情勢は依然として不透明であり、原油価格の見通しは困難な状況です。… pic.twitter.com/0VUh5twGeB
— 高市早苗 (@takaichi_sanae) September 28, 2026
G7会合で、たとえばトランプが「備蓄を放出するのだから、日本は補助金をやめて軽油の消費を減らせ」と要請したらどうするか。臨時国会で追及されたら格好がつかないので、欠席したのではないか。
欠席の原因はともかく、世界的に石油が不足しているときにリッター当たり16円も補助金を出す高市首相の頭はどうなっているのか。こんな物価高を促進する補助金はやめ、物価を下げる対策を考えるべきだ。






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