「2つの戦略」で考えるベトナム不動産投資

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ベトナムスタディツアーが無事に終了しました。土日2日間をフルに使って9物件を視察。合い間にローカルフードを食べたり、出来たばかりの高島屋を視察したりと盛り沢山で、個人的にも楽しい週末でした。

新興国の不動産投資には当然リスクがありますが、その見返りに狙えるリターンがあります。ホーチミンの不動産を都心部から開発エリアまで視察して、利益を狙う方法には2つの戦略があると思いました。

1つは高いインカム収入を狙う戦略です。

例えば、東京の千代田区に当る1区やその隣にあるビンタイン区には、2年ほどで完成する新築物件があります。周辺の現状の物件との比較でみると、2ケタ以上の高いリターンが期待できます。供給が増えるので、賃料は下がるかもしれませんが、経済成長も続いており、逆に賃料が上昇する可能性もあります。為替リスクもありますが、日本に比べ高いインカム収入が期待できるのが、新興国の中心部の既に一等地になっているロケーションに建つ物件です。

2つ目は将来のキャピタルゲインを狙う戦略です。

ホーチミンは開発の中心がトゥーティーエムと呼ばれる東側の新都心エリアに移りつつあり、現在の中心部の隣の広大な敷地で開発が進んでいます。上海でいえば浦東、香港でいえば深センのような位置関係にあります。少し離れた場所でローカル向けに販売されているコンドミニアムはメゾネットで実質の面積が100㎡を超えるのに、価格は1000万円以下と格安で、ローカルの人たちのマイホームとして人気です。

日本の高度経済成長期のような雰囲気ですが、低価格で販売されている物件は、完成までに価格の上昇が期待でき、短期の転売目的で購入している現地人もたくさんいます。開発のメリットを最も享受するのは、このような物件ではないかと思いました。

個人的には、新興国の不動産投資は都心の一等地にロケーション重視で購入し、着実に賃貸需要を取り込んでインカムを受けとるのが良いと考えています。カンボジアのプノンペンと同じように、平米単価が高くても希少性のある場所を選ぶ方が将来的な資産価値と賃貸マーケットの競争に勝てると思うからです。

スタディツアー参加した人たちもそれぞれの戦略や投資金額によって、購入する物件が違っていました。

現地に来ないと見えてこない新興国の魅力。今日はこれから不動産購入の契約とベトナムの銀行口座開設に出かけてきます。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年11月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。