仕事柄、上海で会社登記の代理業を行なっているので、上海に新たに進出して来る日本の方々と話をする機会が多くある。
最近、上海に移住してきた日本の方が、こんな話をしていた。『中国経済を考えて、今から2050年くらいまでは、中国が延び続ける。どうせ、一度しかない人生だから、世界で一番成長が著しい場所で、暮らすのが一番だろう。』
その方は、40台のご夫婦で、日本の家を引き払い、家族ごと上海に移住してきたと話していた。海外移住を検討する方にとって、意外と簡単に来ることができてしまう海外の都市が上海である。
海外移住を考える上で、非常に重要な問題は、滞在ビザの取得である。
中国に渡航し、滞在ビザは、ノービザ渡航で15日間、日本で取得できる最長の訪問ビザは、Fビザ 2年間有効の180日滞在可能のマルチビザというものが存在する。このビザは、旅行代理店で、取得することができる。
住居に関して言えば、上海でマンションを借りるのも意外と簡単で、外国人であってもパスポートを大家さんに見せるだけで借りることができる。物件探しも、不動産屋が街の至るところに点在しており、どの不動産屋でも、物件を仲介してくれる。特に、外国人であっても保証人など要求されることがなく自由に借りることが出来る。ちなみに、上海のローカル不動産会社でマンションを借りる初期費用に関しては、相場があり、4.35ヶ月分の家賃を支払うのが一般的である。初期費用の内訳としては、通常 不動産仲介料 0.35ヶ月、デポジットは、1ヶ月、前家賃が3ヶ月で計 4.35ヶ月である。
上海の一般的な家賃相場は、5000元 日本円7万円程度(2LDKの高層マンション)程度である。日本円で30万円ほどの予算があれば、上海で自宅を借りることができるのである。
日本から上海に来られる出張族の方の多くも、ホテル暮らしが疲れるということで、ローカルマンションを借りている人も多く見る。
上海は、意外と移住するのに適している街である。東京から飛行機で2時間半、大阪からは2時間、福岡からは、1時間半のフライトである。国内移動と同じレベルの感覚で、上海に来て、暮らすことが出来る。
今、そのようなプチ上海移住をする日本人が増えている。上海で起業チャンスを狙い、チャイニーズドリームを目指す方々と話をしていていると、上海在住14年目の古株である私は、何か刺激を受けるのである。明らかに、今までの中国訪問者と違う匂いのする人々が殺到しているのである。それは、エース級のビジネスマンがこの街に移住してきていることを感じるのである。