水素社会を促進する研究会民間事務局を努めるデロイト・トーマツ・コンサルティングの國分執行役員に連絡を入れ、日本武道館の電力キャパシティの調査を改めて依頼したのです。その上で、トヨタ自動車、ホンダ技研工業に水素燃料電池コンサートのコンセプトを伝え、協力してもらえないか聞いて欲しいと。可能性があるのなら、関係者でミーティングを開催しようと。僕から改めてSUGIZOにも本気かどうか確認するから。
SUGIZOは本気で、実務を担当する株式会社LUNA SEAのSゼネラルマネージャーを紹介してきました。これでメンバーがそろい、トヨタ、ホンダ、デロイト、LUNA SEA、そして福田峰之との打ち合わせが行える状況になったのです。日程調整を済ませ、僕の国会事務所に集まってもらいました。本当に可能なのか?飲ミュニケーションの場にいなかったトヨタ、ホンダの担当者にとっては、正に不可思議なことだったようです。
先ずは、僕から水素燃料電池コンサートの意味合いを伝え、改めて協力依頼を行ったのです。LUNA SEAのSゼネラルマネージャーからは、逆にSUGIZOが是非ともやりたいと言っているので、協力をお願いするのは、自分たちの方だと。日本武道館の電気量と水素燃料電池で用意できる電気量、全体の中でどの部分で水素燃料電池で由来の電気を使うのか、話し合いを行ったのです。最も早いLUNA SEAのコンサートは5月29日の日本武道館、そして12月にも予定があるとSゼネラルマネージャーから伝えられたのです。やってみようという気持ちが高まっているわけだし、5月のコンサートで出来る事を出来だけやろうと決心したのです。
そして、今回のコンサートではSUGIZOのギターアンプと野外店舗の電源に水素燃料電池で出来た電気を使うことにしました。その上での課題は、燃料電池自動車からつくった電気を日本武道館のステージまで届けるには長い電源ケーブルを経由することになるので、ギターアンプが機能するのか、音は大丈夫なのかというものでした。なら、実際同様の条件下でSUGIZOにギターを弾いてもらい実験しよう、その上で最終判断しようではないかと。SゼネラルマネージャーにSUGIZOのスケジュール確認依頼をして、デロイトの國分執行役員には全体の日程調整を依頼しました。そして、何よりも、トヨタ、ホンダに企画案を会社に持ち帰ってもらい、最終的に協力が可能なのかどうかを判断してもらいたいと伝えたのです。
自動車会社には想定もしていなかった利活用シーンの話なので、担当者にしてみると責任者にどのように伝えるか、知恵と工夫が必要だったことでしょう。最終結果は・・・。
④に続く。次回は「ハァ、電気によって音が違う・・・?」
編集部より;この記事は衆議院議員、福田峰之氏(前内閣府大臣補佐官、自由民主党、比例南関東)のブログ 2017年6月10日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、ふくだ峰之の活動日記をご覧ください。