実は、僕が経営している株式会社モディファイでは、法人向けにソーシャルメディア最適化(SMO)のプラニングやソリューションの提供をしており、そのためのテクノロジープラットフォームとして「SM3」というSaaSツールを開発しています。SM3は、数十種類のソーシャルメディアに対するマルチポスト機能、投稿前にコンテンツ内容を確認することができる承認ワークフロー、アクセス管理や独自短縮 URLなどの多彩な機能を持っています。
そのSM3は、ホリプロ、オスカープロモーションといった芸能プロダクションや、ガリバーインターナショナル、ITmediaなどの大手企業に採用されています。それらのクライアントがSM3を使って運営しているソーシャルメディアには各種Blog、Twitter、Facebook、mixi、モバゲー、GREEなどがありますが、その中でもやはり中心になっているのはTwitterおよびFacebookです。
今回ここでお伝えしたいのは、我々のクライアントがSM3を介してTwitter/Facebookで獲得しているフォロワー&ファン数が100万人を突破という事実です。
まず、100万人といえば中規模のSNSの会員数に匹敵すると同時に、1000万人規模に達すれば、mixiやGREEなどのメガSNSと比較可能な数字になります。巨大なトラフィックとリーチできるユーザー数があれば、大きなビジネスを生むことができるということを証明したのが、Facebookやmixi、そして他ならぬGoogleであり、さらにその最も効率的に換金できる方法がGoogleのAdSense/AdWordsです。
(トラフィックを生むサービスをトラフィックエンジン、金を生むシステムをマネタイズエンジン、と僕は呼んでいます。この両者については、後日詳しく説明します)
ソーシャルストリームは、ソーシャルメディア内のURLが、ソーシャルメディア間のAPIやフィードによって、無数に交換され共有されていくことで、さらに多くのクリックを生み、複雑に交錯した巨大なトラフィックになっていきます。
このソーシャルメディアの流れを決定づけるのは、さまざまなソーシャルメディア上に存在し、拡大するソーシャルグラフ(人間関係)です。FacebookやmixiなどのSNSは、このソーシャルグラフをいかに換金するか、その方法を躍起になって探しています。
その競争とは裏腹に、独自のソーシャルグラフを持たない僕たちにも、メガSNSとは異なる方法での、ソーシャルストリームの換金方法を見つけ出すチャンスが出てきたかもしれません。ここしばらくは、僕たちの間接的な戦略目標はSM3によってクライアントが管理するさまざまなソーシャルメディアアカウントを増やし、それと同時にそのアカウントの獲得フォロワー/ファン数を増やすことになるでしょう。
その総数が1000万人、いや1億人に達したそのとき、ソーシャルストリームを最も効率的にお金を生むノウハウを持っているのは僕たちモディファイになっているかもしれません。そうした大言壮語をしたくなるような、そんな大きな意味を持つんです、この数字は。
ソーシャルストリームをお金に換える。
それはまだ、FacebookやTwitterでさえも、手中に収めていない、大きなフロンティアなのですから。