少子高齢化と財政難で「世代間格差」が大きな問題になりつつある日本。保障が手厚い高齢者に比べ、若い世代は低賃金や就職難、子育てなどで呻吟しています。生涯に支払う保険料総額と受け取り額との差が、高齢者と若い世代で何千万円もある、という数字もアゴラでは話題になりました。
これについては、世代間における投票率の違いが政策に影響していることもあり、ポピュリズム的な政治の無策ぶりに呆然としている人も多いと思います。豊かな既得権者が痛みを分かち合えばいい、という議論がある一方、高齢者にも貧しく保障が必要な人がいるのも確か。こうしたジレンマの中、社会保障を削ることについて、依然として政治家は口をつぐみ続けています。
というわけで、アゴラ今週のテーマは「高齢者はどう譲歩すべきか」です。子育て支援を含む企業負担についても、日本はEU諸国に比べて低い、という意見もある。高齢者を含む既得権者が世代間格差を乗り越え、社会的コストをどう負担すればいいのか。みなさまからのご投稿と活発な意見を期待します。