小沢新党は台風の目になり得るか

アゴラ編集部

小沢一郎氏らの民主党離党で、政局は一気に動き始めました。解散総選挙がいつあるのか、ということで永田町界隈は浮き足立っている。野田総理が消費税増税と引き替えに自民党と総選挙の密約をした、というウワサもあります。伝家の宝刀、というわけで、野田総理自身は口が裂けても言わないんでしょうが、民主党代表選後の秋にも解散か、という人も多い。


民主党が自公と大連立を組んで延命するか、それとも選挙で政権の行方を決するか、という点では、野田総理は消費増税にこだわって自公にしてやられ、解散総選挙へ追い込まれまいとしている、という構図になっています。そこから色んな影響が出てきているんだが、橋下大阪市長らの勢力の動きや小沢氏らの離党、たちあがれ日本の新政策宣言などに現れてきている。

小沢氏らの新党について、当然シンパは期待できる、小沢氏の深謀遠慮だ、と言っています。この「田中良紹の「国会探検」」というブログは、小沢氏の離党は民主自公の大連立を防ぐための布石だ、と書いている。さらに、次の選挙は細川政権ができた1993年と似たものになるだろう、とし、既成政党への批判が増えて新党ブームになるのでは、と分析しています。

日本がアブナイ!」というブログでは、鳩山氏ら離党しなかった民主党内の造反組が獅子身中の虫になりそう、と書いています。しかし、鳩山氏にあるのは金だけなんだが、この状況でそれが求心力になり得るのか、大いに疑問です。ただ、小沢派も貧乏っぽいし、選挙になると鳩山家の資金力が威力を発揮するんでしょうか。
小沢新党への批判派はこの「永田町幹竹割り」というブログ。同情されたくて狂奔、と書いている。ジリ貧の小沢派に将来の展望はない、というわけです。

また、この「みそパンNEWS」では、たちあがれ日本の新しい政策宣言とネットの声を紹介。エネルギーを充填させられたのか、ネトウヨが意気軒昂という感じ。しかし、300兆円を10年でバラ撒く、というのは異論反論出てきそうです。
石原氏の新党構想については、長男坊の石原伸晃氏になんとか総理をさせたい、という石原家の願望が背景だ、というウワサもある。今回の政策宣言の「右っぷり」をみれば、石原新党が安倍元総理らの自民党の右派と結びつく、というのもあながち穿った見方ではありません。
表題のブログでは、小沢氏は「政治の天才」だが、いかんせん政策がなく、意外にリーダーシップもない、と書いている。彼を西郷隆盛になぞらえる人も多いが、今の時代、切腹できないのが「不幸」だ、というわけです。

ところで乱暴に分ければ、政治には集権規制型と分散放任型があります。徳川家康は前者で豊臣秀吉は後者でした。イメージとして、前者は暗いが後者は明るい。
戦後の日本政治における権力闘争に「角福戦争」というのがあり、福田赳夫氏と田中角栄氏が自民党内で暗闘を繰り広げた。福田氏は東大官僚エリート、田中氏は小卒成り上がり、という対比です。そのまま、集権規制型、分散放任型に当てはまるんだが、その背景には同時に対米追従と離米親中があった。米国は明るいイメージだが、中国はどっちかというと暗く、本来の区分だと逆です。田中氏は明るかったが小沢氏のイメージは暗い。ひょっとすると、このあたりに本質的な「ネジレ」があるのかもしれません。
ビジネスのための雑学知ったかぶり
小沢一郎氏の不幸

今年は梅雨の前半に台風が来て大変な大雨を降らせたんだが、普通の年は梅雨の後半に豪雨が降ります。「湿舌」というのが関係しているらしいんだが、こいつが梅雨前線を刺激するわけ。この記事では「観天望気」で突然の豪雨を知る、と書いている。生物はこうした五感を研ぎ澄ませてるのにヒトは鈍くなってるので要注意です。
美レンジャー
誰でも簡単にできる!突然の雨を事前に察知する方法3つ

時代の流れに社会の仕組みがついていけない、というのはよくあることです。薬の販売、というのもその一つなんだが、なんでもかんでもネット販売すればいい、というわけじゃない。不正表示や乱売などの問題もあります。医薬品のネット販売については、ようするに今は過渡期であり、行政がカバーできない部分、いずれ消費者側の自己防衛が必要になる。ただ今はせめぎ合いが起きている、というわけです。
日本経済をボロボロにする人々
組織や資格はやがて既得権となる

こういうのをみると当然なんだが、景気ってのは波があるんだな、と思います。このブログでは、ここんところの好景況感の原因が資源の価格と米国経済の復調、と分析している。さらに、このままいけば設備投資も少ないながらも着実に増えていくだろう、と書き、この傾向に影響を与えないように日銀の金融政策も様子見を続けるだろう、としています。
官庁エコノミストのブログ
予想外の改善を見せた6月調査の日銀短観から何を読み取るか?

確かに企業のコーポレートアイデンティティにとってロゴマークは欠かせません。これは、個人ブログでもブランディングのためには印象的なロゴを用意したほうがいい、と書いている記事です。ところで、アゴラのロゴ、どうでしょうか。「ア」なんだが……。
ブログヘラルド
ブログにロゴを!

これはおもしろい。確かに前からそうだったんだが、最近の日経の「飛ばしっぷり」は目に余ります。タイトルに吊られて読んでみれば、たいした内容じゃなかったりする。推測や憶測を表題にするな、と思う。このブログでは、その背景が読者からの反応がわかるようになったから、と書いています。しかし、やはり目立たせるためには、ちょっと大げさだったり内容よりも過激なタイトル、つけがちです。自戒を込めて。
ハックルベリーに会いに行く
日経新聞を変えた「フィードバック」という化け物

おまいら、馬鹿なのかと、アホかと、という声も聞こえてきそうな記事です。三流雑誌の後ろのほうの広告に昔からあるんだが、こういうのに引っかかる手合いは毎年補充され続けている、というわけ。それはネットでも同じ。内容規制が厳しいアップルも天網恢々とはいかなかったようです。
ガハろぐNews
「服が透けるアプリ」に騙された被害者たち、悲痛の声

HDR(ハイダイナミックレンジ)合成というのは、前にも紹介したんだが、人間の目に近いラチチュード(latitude)、つまり写真では表現しきれない明暗に対応した露光範囲を表現した技法のことです。で、これをどうやって動画でやるのかといえば、HDR合成の写真(露出を変えた3枚などを合成した)一枚一枚をつなげてアニメーションにしてるんでしょう。めちゃくちゃ面倒なことをやってます。
Pouch
もう吸い込まれそう! 流れる雲の動きを追ったダイナミックな高画質風景動画

商品説明やクレームの電話を企業に入れると、きれいな声の女性が出て「●●がうけたまわりました」とか言います。彼女が中の人かと思えば、そうじゃない。そういう業者の人なんだが、こうした企業は新聞社の世論調査も請け負っている。この記事では、ブラック企業的なイメージも強いコールセンターについて、その中の人の声を紹介しています。
Bizトピックス︱キャリコネ
コールセンター 高い離職率の背景にある業界体質を探る

なんだまだやってなかったのか、という印象のほうが強い記事です。今どきコンビニでも無料Wi-Fiが使えます。店の前に座り込んでラップトップ拡げるわけにもいかないんだが。しかし、これでさらにスタバの好ポジション席にずっと居座る連中が増えそうです。あ、ノマドか。
clicccar
スターバックスで無料Wi-Fiサービスが開始されました!

8月に出る予定のAndroidスマホです。やはりどうしてもiPhoneと比べてしまう。この記事では、かなり健闘しているようです。iPhoneより縦長? の印象があって、それが握りやすさにつながってるのかもしれません。握りやすいのに画面が広い大きい、というわけで、この記事では「iPhoneっぽいガラケー」を突き詰めたAndroidスマホ、と書いている。日本人はどうしたってガラケーの呪縛から抜けられないらしい。
ギズモード・ジャパン
ちっちゃくて軽くて全部入り。ソニーの新スマホ「Xperia SX」は優等生なスマホ!


アゴラ編集部:石田 雅彦