まだ尾を引きそうなWBC問題

アゴラ編集部

どうも日本のプロ野球界がギクシャクしてると思ったら、しばらく前に選手会がWBC(ワールドベースボールクラシック)への不参加を表明してたわけです。彼らの論理は、あまりに大リーグ偏重だから不満、というわけで、それが仮に金の問題にせよ、まぁ筋は通ってる。大リーグ側にも言い分があるようなんだが、曖昧なのが日本のコミッショナーと日本野球機構の態度。いったい誰の味方だ、といぶかしがってる間に選手会が出場を決めた、という昨日のニュースです。


これにはネット上でも賛否両論。WBCでは日韓戦で勝っても負けても嫌な気持ちにさせられるわけで、ロンドン五輪のサッカーみたいなことがまた起きなきゃいいなぁ、と思います。旭日旗でも降ってやろうか。
で、この「天木直人のブログ」では、米国追従の日本を象徴する話、という見立てで書いています。ただ、選手会は日米関係をオトナの視点でよく見ていたから少しエラい、というわけ。買いかぶり過ぎじゃないかと思うんだが、オトナと言えばちょっと前の「Number Web」では、WBCには「オトナの事情」があった、と書いています。このブログが出たころはまだ選手会が参加拒否してたんだが、ようするに大リーグ以外で儲けてるのは読売と広告代理店だけ、という話。その分け前の落としどころがついたからかどうかわからないが、結局この記事の予想通りになったわけです。
表題のサイトでは、ネット上の意見を紹介。しょせん金か、というのも多いんだが、とっくに米国に足元をみられていて情けない、というコメントも多い。選手会が意志を押し通せるとも思えなかったんだが、せめて3連覇して溜飲を下げなきゃ男を下げてまで無理した甲斐がありません。しかしこの問題、まだまだ監督の人事なんかでモメそうです。
ガハろぐNewsヽ(・ω・)/ズコー
日本、WBC参加へ 選手会が出場決める


アフリカのウガンダでは新型のエボラ出血熱が出現した、と言う話もあります。こうした風土病がそれまでの局地的な流行じゃなくどんどん広がっていくというのは、やはり人間の移動やコミュニケーションが盛んになったからでしょう。この記事は、米国の広大な国立公園に凶悪なウイルスが出た、というんだが、これも出血熱の一種で怖いです。
ギズモード・ジャパン
3人に1人が死ぬハンタウイルスにヨセミテ宿泊客6人が感染、2人死亡、1万人に感染リスク

上司の気まぐれな思いつきや朝令暮改に振り回されているサラリーマンはいったいどれくらいいるんでしょうか。自分が振り回されているとわからず、さらに自分の周辺を振り回してる厄介なサラリーマンもたくさんいそうです。上から言われたことをやるだけなら誰でもできますね。上司の権力や命令権を剥奪すればいいんじゃないかと思うんだが、そんな気概があったら、そもそも振り回されたりしてませんワナ。この「More Access,More Fun!」を合わせて読むとさらに興味深い。
エンジニアtype
なぜ日本の伝統的メーカーは「エラい人のキーワードでモノつくる構造」を早くやめられないのか

当事者意識、という言葉があるんだが、先日のこのコーナーで紹介したベビーカー議論にも関係する話です。想像力の問題。しかし、想像力を喚起するのはけっこうエネルギーが必要。この記事では、神戸市の職員二人に対する病気と社会との関係の取材をもとに「老人問題」を若い人が自分のこととして引き付けるためのヒントを探っています。自分を知り老人を知る、というわけだが、それで若者は老人になった自分を意識するんでしょうか。
greenz.jp
「自分もいつか高齢者になることを、若い世代がもっと意識するには?」”超高齢社会+design”を考えるための糸口を神戸市に聞いてきました!

中村修二氏の青色LED裁判を思い出すブログなんだが、日本は知財についての司法判断が曖昧です。裁判官に知財について専門のヒトがほとんどいません。これは、アップルとサムスンの訴訟について、日本の司法だけがトンチンカンな判決を出した、と書いているブログです。このあたりもガラパゴスのまま、ずっとヌクヌクしてるといつかきっと痛い目にあうと思う。ただでさえ日本の企業は知財を大事にしないんだから。
諫山裕の仕事部屋
アップル vs. サムスン…オリジナリティの根拠

このブログ主はずっとパチンコを叩いてるんだが、こんな違法博打がどうしてのさばってるのか、不思議でしょうがありません。この国はパチンコ程度もなんとかできないわけで、こりゃ他国になめられるわけだ、と書いています。こないだも三重県桑名市のパチンコ屋で車内に放置された男の赤ちゃんが熱射病で死にました。パチンコに興じる母親が連れてきたらしい。すでに暑い季節の日本の悪しき風物詩です。
社会風刺
被災地で盛況のパチンコ問題

これは初代の旧型のほうがカワイイですね。これがタカラトミーのプレスリリースなんだが、専用アプリでiPhoneやiPadからエサをあげられるらしい。会話の能力も備わっててコミュニケーションをとり続けると、だんだん英語を話すようになる。相変わらず、ペットロボットはほとんど進化を止めてます。
デンキクラゲ
iPhone連動の新型ファービーが出るらしい

すでにグローバル化の勝敗がついてるようで、日本の場合は家電やIT系は全滅、かろうじて自動車あたりが生き残る、という図式に決まりかけてるようです。世界的な分業体制が固まって、日本は自動車作ってりゃいい、という感じ。韓国は携帯電話だけ作れ、中国はしばらく大人しく工場の役割をになってろ、というわけです。米国人も人ごとじゃなくて、彼らは金もないのに市場の役割しか与えてもらえません。
週刊0510
“シャープ予備軍”が続々!!──ナショナリズムを煽って日本を攻撃する中・韓の国家戦略の前に立ち往生する無為無策国家の“罪”!!

最初のほうに書かれている日本の作家の非効率ぶり、というのを早く読んでみたいんだが、日本でもライトノベルとかフランシュ書院なんかは、わりと効率的に稼いでると思います。ようするに、RPGとかエロ系はどこの国でも稼ぐ、というわけ。このブログでは、お定まりのローリング女史も登場します。『ハリポタ』シリーズの電子書籍、めちゃくちゃ売れてるらしいです。あやかりたいわ。
Books and the City
アメリカの作家の儲けっぷり—How much would a bestselling author earn?

こういうの日本のビル壁面にはあまりありません。シャレッ気がないわけじゃないんだろうが、持ち主がうるさいのか、描いちゃうやつがいないのか、描けるほどの壁面がないのか、どうも街におもしろみがないはそのせいもあるんでしょう。絵画において大きさ、というのは重要です。200号300号を超えるカンバスに描けるヒトは、上手下手を通り越してただそれだけでスゴい。渋谷駅のマークシティにある岡本太郎の絵を眺めるとそんな気になります。
j-tokkyo
巨大絵画アート


アゴラ編集部:石田 雅彦