先週末、北海道や東北地方を猛吹雪が襲いました。娘をかばって父親が犠牲になったり母親と子どもたち3人が車内で亡くなったりしたわけで、自然の恐ろしさをまざまざと感じた人も多いんじゃないでしょうか。筆者の父も猛吹雪の中、自宅のドアの前まで来て倒れ込み、母に発見されなかったら命がなかったかも、という体験の持ち主でした。いわゆる「ホワイトアウト」という状態になると、雪に慣れている人でも方向感覚がほとんど効かなくなるようです。
表題のブログでは、今回の猛吹雪による犠牲者の報道を紹介しています。道東だけで9人が亡くなったらしい。ブログ主は北海道在住の方のようで、貴重な実体験も紹介してくれています。猛吹雪の状態で外へ出るときは、ちょっと近くでも油断せずに完全防備のほうが無難。排気ガスが車内へ流入してきたりする場合に備え、クルマには一酸化炭素中毒の警報器をつけるべき、とも書いています。こうした状況の恐ろしさは『八甲田山』などの映画や小説で知られていると思いますが、吹雪に巻かれて亡くなった方たちはほんの数十メートルの距離でも目標を見失っていました。雪山でクルマのドアが開けられないくらい積もるのはあっと言う間です。雪国の人たちも車内にはホッカイロや毛布など、常備されたほうがいいかもしれません。
気象庁は今回の猛吹雪で「ホワイトアウト」が起きた、と発表してるんだが、今回のような場合には「ホワイトアウト注意報」くらい出しても良さそうなもんです。国交省には「地吹雪予報」の試みがあります。これ気象庁も取り組んだほうがいい。この1月14日に関東地方南部を襲った大雪のときも、気象庁は低気圧の急速な発達を予想できませんでした。豪雪地帯での予報の見直しとホワイトアウトの恐ろしさへの啓蒙をもっとしっかりやるべき。道産子もお手上げの猛吹雪。もうあんな犠牲者を出したくありません。
北の国から猫と二人で想う事
冬の北海道は危険がいっぱい
日本でイノベーションが生まれにくいと思った3つのポイント
btraxスタッフブログ
日米の環境の差、といってしまえばそれまでなんだが、米国、特に西海岸の雰囲気はやはり日本人にとって障壁が高いような気がします。よほど特異な才能とか技術がないと評価されないって感じ。そんな環境で普通の平凡な外国人も頑張ってるわけで、手入れされた棚田と大平原のトウモロコシ畑くらいの違いを乗り越えてます。かつては棚田でもイノベーションはできてきたんだけどね。
不景気知らずのシリコンバレー 拡大し続ける雇用
ギズモード・ジャパン
で、こちらは上のリンク先の本拠地、西海岸のシリコンバレーでは人手不足が半端ねえ、と書いている記事です。かつて米国で盛り上がった「ネット株バブル」時に匹敵するような好景気らしい。どうも一足先にあちらで新たなバブルが起きつつあるようです。
シェールガスの輸入
治大国若烹─おがた林太郎ブログ
こないだ、電力会社がガス火力のエネルギー源として北米のシェールガスの輸入を検討している、という記事がありました。ただ、米国がシェールガスを輸出できるためには、いくつかの条件があるようで、連邦動力委員会ってところの承認が必要になるようです。このブログでは、TPPと関係してエネルギー源としてのシェールガスの輸入を議論する必要があるのでは、と書いています。
人間は犬に飼いならされた?
ナショナルジオグラフィック公式日本語サイト
これはなかなか興味深い話です。ヒトとイヌとの関係は、ヒトがイヌを呼び入れたのではなく、イヌのほうがヒトとの共存を選んだ、というわけ。昨日の当コーナーで、フランスで野生オオカミを「教育」する、という記事を紹介したんだが、どうもイヌ科の動物はヒトとの親和性があるのかもしれません。
超コンパクトになるクールな電動スクーター「MOVEO」
roomie
こういうデザインなら早く普及するかもしれません。ハンガリー製ですけど、ちゃんと走るようです。そう言われると、なんとなく社会主義圏の東欧っぽい雰囲気も感じられる。重量が25キロ、という微妙加減で、長く引っ張ってると疲れそうです。やはりバイクは乗ったほうがいい。
フィナンシャルタイムズはアベノミックスをどう見ているか?
極東ブログ
昨日の記事、ヘンリー・センダー(Henny Sender)氏による「‘Abenomics’is not enough to rescue Japan(アベノミックスは日本救済には十分ではない)」を読み解いています。いわゆる「ゆるやかなインフレ」については条件付きで懐疑的。経済状態が改善されるか、極端な円安になるか、といった部分についても書いている。遅すぎた、というのは誰にでも言えることで、バカ呼ばわりは日銀に対して失礼なんじゃないかと思います。
スマートフォンと家電をつなぐハードウェア・スタートアップPluto
Sd
家電の遠隔制御に「規制」があった、というわけです。この記事によると、経産省が家電の遠隔操作を禁じている「電気用品安全法(電安法)」を法解釈上で緩和し、その改正を通達するらしい。スマートなんとかと鳴り物入りの家電商品が、どうも広まらなかったのは、こうした規制があったから、というわけです。この記事では、大学発ベンチャーが作った家電制御システムスタートアップ Plutoを紹介。スマホでエアコンやテレビなんかを遠隔操作するらしい。どうでもいいんだが、ここのHP、前に話題になったAmazonガチャのHPになんとなく似てます。
相変わらずの血液型の話題
NATROMの日記
血液型を使った占いとか性格診断などは、もう山のように出てるんだが、どうしてこうした「ニセ科学」が横行するのか、と言えば、もっともらしい、という一言に尽きます。占いなどの類は、最大公約数という風呂敷を広げて誰にでも当てはまる言葉をちりばめ、もっともらしくしています。血液型も同じでA型の性格とO型の性格のいったいどこがどう違うのか、その分析や説明をよく読むとわかる。どこもどうも違わない、というわけです。ただ、血液型は輸血などの際に重要な情報になるので、知能指数などと一緒で低年齢から親しまれた科学っぽい言葉なのがキモなんでしょう。
佐川、ヤマト、日通 ネット通販で成長しても旧態依然の宅配業界
Bizトピックス︱キャリコネ
ネット通販の隆盛の中、宅配便業界は安泰か、と言われれば、なかなか厳しいようで、末端の社員が厳しいのはどこも同じのようです。前段の部分、日通が日本におけるAmazonの物流を一手に担っている、というわけで、ここへ佐川やクロネコが食い込めなかったのがわりと象徴的かな、と思う。宅配センターで学生時代にアルバイトしたことがあるんだが、あそこがかなりのブラック世界であるのは確かです。
アゴラ編集部:石田 雅彦