前回、「Facebook疲れが進む中、Google+が遂に来るかもしれない理由」という原稿を書いたのですが、今回はその続きでアメリカの若者がどういうコミュニケーションサービスにシフトしているかという話です。
こちらの記事によると、やはりアメリカの若者の中でFacebook離れが加速し、TwitterとInstagramの重要性が増しているといいます。
しかし、興味深いのは多くの対象者がリスト外からサービス名を挙げているということです。
・5200人の対象の多くは「もっとも重要」なソーシャル・サイトをトップのリスト外から選んだ。レポートによるとWanelo、Vine、Snapchat、Kik、4chanの順で人気.があったという。
「Facebookが依然トップだが、ティーンの間で既存ソーシャル・メディアの人気は退潮ぎみ」
やっぱり若年層だけあって次々と新しいサービスにスイッチしていきますね。6秒の動画を共有するサービスVineは、今年の1月24日にリリースしたばかりなのにティーンを中心に非常に高い人気となっています。ちなみに、4chanというのは日本のふたばチャンネル(2ちゃんねるより派生し、アニメや漫画などを集めた掲示板)が元になっているのだとか。ふたばチャンネルを見て感銘を受けた創設者が、15歳の時に作ったそうで、今や月間1200万人の訪問者数がいるのです。先日創設者が来日し、ひろゆき氏とともにソーシャルメディアについて語っていました。
「2chひろゆきと4chan創業者ムートが対談! 「ソーシャルメディアってなぁに?」:part2 」
対談内容はけっこう多岐にわたるのですが、現状アメリカでは、かなりTumblr(ミニブログサービス)の勢いがすごいというコメントがあります。Yahoo!にも買収されましたし、世界的には3億人のユーザーがいるわけですから日本でももっと伸び代があるかもしれません。
一方、プロのベンチャーキャピタル(VC)顔負けの「目利きぶり」を発揮しているという俳優のアシュトン・カッチャーさん(投資家としてすごい成功しているですね。知りませんでした。)は、SNSは使い分ける時代に入ったと言います。
カッチャー氏によると、SNSは「用途によって使い分ける時代に入った」という。「高校時代の友人とつながっていられるフェイスブックの重要性は変わらないが、最近撮った写真などはそこでは公開しない。より親密な友人しか登録していないパスのネットワークを使う。プライベートな写真はカップルでしか共有しない」といった具合だ。
ちなみに、日本ではまだまだ人気にツイッターについては辛口の意見です。
こうした新しいサービスの台頭で、かつてはヘビーユーザーだったツイッターに対しては、関心を失いつつある様子。「企業がゴミのような宣伝情報を垂れ流すので、ダメになっちゃったね」と語り、サービス改善が必要との辛口な意見を披露した。
さきほどのひろゆき氏と4chan創業者の対談の中でも「日本ってもしかしたらアメリカ以上にツイッター流行ってるよね」という話がありました。
ということで、色々なニュースソースを見ていくと、SNSについては分岐点に立っているようです。今後のトレンドとして以下2つの流れのどちらかに進むのだろうと思います。
1.使用するソーシャルツールが細分化し、用途に合わせて複数使うようになる
2.使用する用途を内包したgoogle+のようなサービスが取って変わる
しかし、これはコミュニケーションに限ったものなので、ツイッター、Tumblrといった自己を表現するようなものは棲み分けが出来ていくと思います。ということで、引き続きこのジャンルは興味深いです。
(@toriaezutorisan)
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