BSE全頭検査終了して大丈夫か

アゴラ編集部

牛肉、お好きですか。日本国内におけるBSE(牛海綿状脳症)の全頭検査が見直しされ、今年2013年7月から全国一斉に生後月齢48カ月を超える牛のみに緩和されたようです。この問題については「全国一斉」というのがキモ。検査は各自治体へ農水省から補助金が出て行われているんだが、2005年からは自治体の自主的な判断で続けてきた。自分とこだけ止めると風評などで影響が避けられない、という判断から、どこも止めることができなかった、というわけ。それを「一斉」に止めることで「徒労」とも言われてきた検査がなくなります。


BSEについては、生後月齢20カ月以下の牛で見つかることはほとんどありません。実際、米国、カナダ、フランスからの輸入牛肉に関しては、月齢20カ月以下から30カ月以下に緩和されています。「肉骨粉」など問題飼料を止め、と畜の際の処理方法を改善すれば、かなりリスクを軽減できる。また、原因「物質」といわれるプリオンがある「特定危険部位」を除去すれば、人が食べることでの危険性は少なくなります。

ただ、BSE問題については、食の安全安心についてすべてを担保できているわけではありません。すでにBSE感染牛が発見されていたブラジル産の加熱処理牛肉は、2012年12月に日本政府が輸入停止しています。しかし、今年4月には輸入が再開されている。食品安全委員会はブラジルでBSE発生の可能性は低い、と評価していたのにもかかわらず、この農水省のプレスリリースによれば、実際には2010年に出てしまっていた。しかし2年も放置され、輸入停止後、半年もたたずに輸入再開した、という次第。一部には、再開は拙速だったのでは、と疑問を抱く人もいます。

いずれにせよ、リスクは限りなく低くなったとは言え、まだまだBSEが収束した、というわけではありません。表題のブログでは、全頭検査ではBSEは発見できない。もっとほかに方法はある、と書いている。しかし「全国一斉」で全頭検査を止めることができたとすれば、逆に「自分とこだけは若い牛でも全頭検査する」という抜け駆けするヤツが出てきてもおかしくない。横並び付和雷同の日本人で、そんなことをする自治体はないのかもしれませんが、食の安全安心に「全国一斉」という根拠だけで対応するというのもどうかな、と思います。

タンボとハタケと
日本が「無視できるBSEリスク」の国に認定


中韓首脳会談と竹林はるか遠く
日比野庵 本館
韓国の中国接近ぶりが「恥も外聞もない」感じになってます。昔の「宗主国」だったんだから、懐かしげに尻尾を振ってるんでしょうか。もう一つの「宗主国」である日本への当てつけが入っているような気もします。ポーランドもそうなんだが、大国の間に挟まれた小国というのは、こうした綱渡り外交をしなきゃやっていけません。根強く備わった遺伝子のようなもんです。このブログでは中韓首脳の共同声明を読み解きつつ、まだ完全な「日本外し」の段階ではないのでは、と分析しています。後半は、日系米国人作家のヨーコ・カワシマ・ワトキンズ氏による自伝的小説『竹の森遠く(So Far from the Bamboo Grove)』(邦題:竹林はるか遠く─日本人少女ヨーコの戦争体験記)の日本語版が「ようやく」発売されるという話。太平洋戦争終結前後の旧満州や朝鮮半島では、同じような粛清や性暴力があちこちで起きていたらしい。自国民だけが潔癖だと主張するのは、どこの国の国民でも滑稽です。人類は総じてみな「愚か」だ。

Amphibious off-roader launches in California
FOX NEWS
「ネコが泳げないなんて誰が言った」という記事です。これは米国カリフォルニアのメーカーが作った「パンサー」なる水陸両用のクルマ。動画をみると、水の上ではめっちゃ速いです。これであなたもモテモテだよ、というアピールがスゴい。しかし、日本の道交法では「絶対に」走らせることはできないでしょう。

景気回復のための「とっておき」のアイデア
闇株新聞
こないだの『朝ナマ』で、日本に関する三大問題に「米国・大企業・官僚」というのが出てきたんだが、このブログで提案していることも官僚「利権」が大きな壁になってます。カジノについては異論反論あるのも事実。しかし、外から人を呼べない国に魅力はありません。それにしても宝くじ関係、官僚が利権を搾り取り過ぎだろう。

移籍市場を牛耳るモナコの“裏SD”。~世界No.1のサッカー代理人~
Number Web
昨日、サッカー本田圭佑選手の特番をやってました。マジメですね、彼は。マジメ過ぎる。ぱっつんぱっつんで大丈夫かな、と怠惰な自分は心配になります。彼は依然としてCSKAモスクワにいるんだが、昨日の放送でも移籍の報道が出たり引っ込んだりしてます。ACミランが欲しがってるらしい。しかし金額で揉めてるんでしょう。このブログでは大金を稼ぎ出す「スポーツディレクター」について書いている。ロナウドより年俸が上らしい。どうして「裏」なのか、と言えば記事を読んでください。


アゴラ編集部:石田 雅彦