エジプトで「軍事クーデター」勃発です。民主的な選挙で選ばれたはずのムルシー大統領の辞任を求める「市民のデモ」は、かつてムバラク政権を倒したときの「アラブの春」よりも盛り上がり、1400万人ともいわれるように参加人数もどんどん増えていきました。この「反体制」運動、ムルシー側はムスリム同胞団と一体となってよりイスラム化を進めたいんだが、市民の側はそれが嫌だという、トルコと同じ図式です。一方、ムルシー支持派のデモも散発的に起きていて両派の対立が激化。「海洋戦略研究所」というブログによると、こうした「争乱状態」に対し、軍部が時限的に大統領の辞任を求め、予告した通り、7月3日に最高憲法裁判所の長官を暫定的な政府の長にしてムルシー大統領を退かせたわけです。
エジプトの軍部は米国寄りと言われるんだが、現在、ムルシー氏は自宅に軟禁されているらしい。これは一種の「無血クーデター」であり、ムルシー側やムスリム同胞団などのイスラム派が巻き返しに出ると、エジプトはさらに混乱するでしょう。米国が望んでるような再選挙になっても、この対立は収まりそうにありません。ようするに、リビアにしてもシリアにしてもイラクにしても、中東の国に特有のイスラム各派を独裁的な強権で押さえつけないと国はまとまらない。どっちかが優位になると、お定まりの内部抗争が始まります。
wasurenasoの日記
エジプトMorsy政権の崩壊
Thousands protest anti-abortion law in front of Texas Capitol
RT NEWS
これ、先日安田佐和子氏の論考にあったテキサス州の女性上院議員の記事の続報です。州議会の前に議員に賛同する人々が数千人も集まったらしい。一方、テキサス州知事のリック・ペリー氏は彼らを批難している、と書いています。彼は共和党でバリバリの保守派です。同性婚と妊娠中絶には反対、聖書の内容が真実だと信じてる。テキサス州自体が保守的な土地柄でもあり、事態は紛糾しつつあるようです。
海外に5000万円を超える財産がある場合、税務署への申告を義務づける制度について
加藤順彦ポール|Asian視座でいこう
こないだのG8でも各国間で、多国籍企業からの税収を連携して徴収するルール作りの努力しましょう、みたいなことが決まったんだが、租税回避地、いわゆる「タックスヘイブン」について大きな問題になってます。日本でも海外で活躍して自国以外からも多額の報酬を得ている人が増え、どっちで税金を払うのか、ということで揉めたりします。これは、2013年12月31日に日本に居住している人で、海外に5000万円を超える財産がある場合、そのことを税務署へ提出して報告しなきゃならないようになったことについて書いているブログです。この「日本に居住しているか否か」というのもけっこう揉める、というか「オカミ」の判断で決まるので要注意です。
マンガを読むことに特化したタブレット、マンガロイドZこと「Iconia A1-810」速攻フォトレビュー
GIGAZINE
電子書籍って買ってもぜんぶ読まなかったりして、「積ん読」ならぬ「入れ読」みないなことになったりします。マンガだったらすぐに読んじゃうのに、文字モノは最初の部分だけ読んでタブレットの肥やしになったままになる。じゃ、タブレットをマンガに特化させりゃいいじゃん、と考えたのがacer。「eBookJapanで使える図書券5250円分がついてくるんだそうです。カメラ付きでいい感じだ。
‘Modern slavery’ in England is a prevalent problem
PHYS.ORG
これ、あちこちで話題になってます。亡命者や不法移民などが英国で「奴隷」にされている、という話。入国先で合法的に働けず、足元をみられて「現代の奴隷」として働かせる企業が出てきているらしい。「人身売買」はもちろん「強制労働」それ自体が違法という認識のない経営者がいる、というのは英国でも日本でも同じです。日本は世界でも有数の人身売買大国だ、という指摘もある。しかし、状況が好転する兆しはほとんどありません。こうした指摘は、これから世界中でモグラ叩きのように出てくると思います。
アゴラ編集部:石田 雅彦