自分の潜在能力を「マネタイズ」できないかチャレンジしてみる --- 内藤 忍

アゴラ

昨日のブログに、資産デザイン研究所メールで連載している「グルメ設計塾」のお店をまとめて紹介したところ、とある方からまとめて電子書籍にしないかという提案を頂きました。

電子書籍とは紙で書店で販売するのではなく、アマゾンなどのネットを経由して直接読者に買ってもらうサービスです。今までは、本として書店で売られていたものを電子書籍化するというのが一般的だったのですが、最近は本にするほどまとまってはいないコンテンツを気軽に出版する方法として広がっています。


このような電子書籍の場合、販売価格は100円というのが定着しているようです。ネット上で100円であれば、ちょっと気になるコンテンツならクリックして何となく買ってしまうような価格です。書店で売られている書籍とは、顧客層も販売方法も随分違うマーケットに見えます。

新しい出版形態の登場は、これから著者になろうと思っている人には朗報です。出版のハードルが下がることによって、たくさんの著者がデビューしやすくなり、知名度が無くても良い本を書けば売れるようになるきっかけを手に入れることができるからです。

電子出版に限らず、まだ実績の無い「素人」がプロに対抗する手段というのが、様々な分野で生まれて、参入障壁が下がっています。

例えば、歌手になりたい人や、特技を持っている人はユーチューブに動画をアップすれば、スーザン・ボイルのように世界的な大ヒット歌手になれる道が開けています。

あるいは、スマートフォンのアプリを開発してネット上で販売することができますから、プログラムの知識とアイディアのある人なら、開発したものを販売することができます。

このような機会を使えば、自分が持っている能力や知識をお金に換えていくことができます。「マネタイズ」するチャンスが広がっているのです。成功するのは簡単ではありませんが、門戸が開かれて、誰でもチャレンジできるようになっている。これが以前と変わっているところです。

副業が会社で禁止されているような人は難しいかもしれません。でも、そんな制約が無い人にとっては、自分の行動する勇気だけが制約条件です。このようなチャンスを使えば、自分が持っているけど、まだ活用されていない価値を市場に問うことができます。

「自分が持っているこの知識や経験、能力は、果たして世の中ではどのくらいの価値があるのか」

新しい自分の存在価値を市場に評価してもらえるチャンスを手に入れたということです。

自分が気が付かない自分の能力や才能。それを世の中の人たちも待っているのです。何でも「マネタイズ」するのが良いとは言いませんが、それによって自信を持つことができたり、モチベーションを高めることができるのも事実です。

失敗しても失うものは小さく、成功すれば可能性は無限大。そんな虫の良い話が世の中のあちこちに広がっているのであれば、それを使わない手はありません。

私も頂いた電子出版の提案に、チャレンジしてみようと思っています。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年7月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。