韓国の危険な綱渡り

アゴラ編集部

隣国の政権がまた同じ陥穽に入り込んでいるようです。韓国の李明博前大統領は、就任直後は日韓関係を良好に前進させる気構え充分だったんだが、リーマンショックなどの経済危機で支持率が低下すると、韓国大統領として初めて竹島へ上陸したり、天皇へ謝罪要求するなど、反日的な言動を繰り返しました。就任直後の支持率は52%。それが朴槿恵現大統領に負ける直前には24%になっていた。民主主義を標榜するどこの国の政権も、末期の支持率は急落します。しかし韓国の場合、それが極端で金泳三政権では、86%だったのが6%にまで落ちていました。


同国の場合、経済基盤がしっかりせず貿易赤字を積み重ね、南北対峙で軍事費が予算を圧迫し、国内産業も順調に育たず、何度も金融危機を受けた挙げ句、1997年の通貨危機の際にはIMFから救済されてもいます。経済の失政が政権の支持率を直撃し、人気を挽回するために反日的な言動に逃げる、というのがこれまで同国政権がトレースしてきた落とし穴コースでした。

李明博氏の場合、大阪生まれで母親が日本人ではないか、というバッシングを受け、ネガティブキャンペーンの対応に大きなエネルギーを浪費しました。そのトラウマから過度に反日姿勢をとり、支持率の回復と大統領選挙の再選を期したわけなんだが、残念な結果に終わった、というわけ。現大統領の朴槿恵氏も父親が主に日本からの経済援助で「漢江の奇跡」を成し遂げた朴正熙氏であり、彼は植民地時代の日本で教育を受けて陸軍将校にまでなり、さらに韓国で批判されている日韓基本条約を締結したことから、娘も親日的ではないか、という疑惑の目を向けられている。それを払拭するため、あえてオーバーに反日的な言動をしなければならない、というのも前政権と同じ陥穽でしょう。

「反日」アピールをすることで一時的に支持率が回復するように見えても、それは韓国のごく一部の反応であり、景気回復といった内政での実績がなければ根本的に支持を得ることはできません。韓国国民はもっと現実的であり、日本との経済関係がなければ自国が成り立っていけないことは百も承知です。日本のヘイトスピーチをみるように、ヒステリックにナショナリズムを唱える連中は少数派です。韓国も同じでしょう。

しかし、韓国の場合、自負心が異常に強い国民性もあり、南北対立という地政学的環境もあり、対外的な「敵」を作っておかなければ国内がまとまりません。過去の政権もそれらを利用してきた、という側面があります。その「敵」はこれまで主に日本だった。日本は「政治的バッファ」というわけです。その意味で、韓国にとって日本は「甘え」の対象なのかもしれません。しかし日本にしても、いつまでも甘えられていてはたまらない。

世界史を眺めると、大国に挟まれた小国は外交的には常に危ない綱渡りで自国を守っています。韓国の場合、日本への「甘え」でバランスを取ってきた。しかし、それがなくなれば綱から落ちてしまうでしょう。政治的に日本を排除するあまり、日本からの韓国国内投資が引き上げられたらどうなるか。それほど想像力をたくましくしなくてもわかるでしょう。いずれにせよ、朴槿恵政権が中国へ擦り寄る政策を進めたり、米国から距離を置き、日本を遠ざける孤立主義を強めたりすることで、極東の政治的なバランス自体を危うくすることだけは止めて欲しいものです。

日比野庵 本館
韓国の主張は感情論


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アゴラ編集部:石田 雅彦