苦労して立ち上げた企業が、幸いにして成功をおさめ、次第に大きくなっていく、としましょう。経営者は、自分の会社をより大きくしたいため、資金を広く社会から集めよう、と上場を考えます。
しかし、上場するのは大変です。経営や業務、財務が、はたして上場企業にふさわしい内容か、主幹事証券や監査法人からいろいろと調べられる。創業社長のフトコロや隠し財産が隅から隅まで探られ、社員の不祥事にビクビクしながら上場決定まで過ごさなければなりません。社長や経営陣に何の恥じるところもなく、経理も公明正大な会社なら問題ないんだろうが、会社を大きくしていく過程ではいろんなことが起きる。あまり、大っぴらにしたくないこともあるでしょう。表に出せない金の流れがあるかもしれません。
そうしたハードルを乗り越え、晴れて上場したとしても、株主から突き上げられ、株価に一喜一憂し、身辺を身ぎれいにし、相変わらず社員の不祥事にビクビクしていなければならない。SoftBankの孫正義社長もそうしたストレスに耐えかね、一時は「上場を廃止して個人企業にしたい」と考えていたそうなんだが、会社を上場する、ということは社会的な責任もそれだけ大きくなる、ということにほかなりません。
表題の記事では、11月7日に米国ニューヨーク証券取引所に上場したTwitterの創業者たちの「スタートアップ・ヒストリー」について書いています。一人だけでやることができれば問題も起きないかもしれない。しかし、企業を成功させるのは一人では難しい。しょせん、生身の人間同士がやることです。ドロドロしたこともあるでしょう。持続させるためには、創業個々人のモチベーションとインセンティブが重要です。
ところで、Twitterはニューヨーク証券取引所で上場開始を告げる「鐘」を、会社関係者ではない三人につかせたそうです。創業の理念を忘れない、という決意表明なのかもしれません。「どうして上場するのか」という答えの一つが、ここにありそうです。
Gigazine
Twitterのカオスな創業ストーリーに学ぶスタートアップで考慮しておくべき8つの教訓
最近のウェブのニュースやまとめでよく見かける「○○が発売」という見出しの主格の助詞「が」になんかモヤモヤするものがある
in between days
日本語の使い方って難しいですね。こないだ某カレーチェーンに行ったら、目の前のポップに「店からご提供したルー」というようなことが書かれていたわけです。提供するのは店側なので、それに「ご」をつけるのはおかしいんじゃね? とか思い、アンケートに答えると抽選で3000円がもらえるハガキにそれを指摘して書いて出したんだが、どうも当たらなかったようです。このブログでは、商品を「発売する」のは誰なんだ、と考えている。日本語は主格があいまいだったりするので、こうした違和感が生まれるんでしょう。
シリコンバレーの起源をミリオタに解説させると
Market Hack
米国の大学で物性工学の研究活動をしている日本人のある大学教授に聞いた話なんだが、米国のペンタゴン、国防総省の予算というのは一つの研究に対して何十億円もつくようです。科研費には国内の大学や研究期間からたくさん応募するので競争が激しい。しかし、査定する側であるペンタゴンの役人は、MITなんかを出た専門家の軍人だそうです。だから、各研究をわりと公平中立に目利きできる。不平不満も出ません。インターネットが「軍事技術」というのは有名は話です。原爆を開発したマンハッタン計画は、国家プロジェクトだった。チューリングテストで有名な英国の数学者、アラン・チューリングは、第二次世界大戦中、ドイツのUボートで使われていた暗号「エニグマ」を解読する機器を開発します。戦争は科学技術が勝敗を決するようになっていく。米国も同じ、というわけ。これは、シリコンバレーに集まった連中が、第二次世界大戦でドイツ軍のレーダー網を解析し、無力化するために働いていた技術者研究者たちだった、という記事です。
前園さん所属のサニーサイドアップがクソ決算から1週間後に下方修正キメてゾノと仲良く“長くて寒い冬”到来
市況かぶ全力2階建
いろいろ取り沙汰されてます、この会社。スポーツ選手のマネージメントをやってるんだが、上場してます。2008年当時はけっこう話題になった。起業が1985年だから、けっこう前です。大きく伸びた一つのキッカケは、出版で大当たりを出したことかな。次原悦子って代表にやはり手腕があるんでしょう。どうも謎めいた人物です。
超小型EV「MC-β」を発表 ~熊本県、さいたま市、宮古島市と社会実験を開始~
ホンダ リリース
こういう社会実験があちこちで行われるようになっています。成長戦略の一つとして、少子高齢化社会を見据えた小型のモビリティがあるんだが、これをEVでやろう、というのが官民主導で始まっているわけです。横浜でも日産の小型EVが走り回っているのを見ることができる。しかし、やはり問題は充電設備でしょうな。
アゴラ編集部:石田 雅彦