丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラスのフィールドワークで東北に向かっています。
ミュージックセキュリティーズの猪尾さんにアレンジ頂き、震災後の復興に向けて事業を続けている会社を訪問します。このフィールドワークの目的は、東北の今を自分の目で見ると共に、「お金」というものとの付き合い方について考える機会を提供することです。
ミュージックセキュリティーズさんには、カンボジアのスタディ・ツアーの際も、現地のマイクロファイナンス融資についての視察のアレンジをお願いしました。海外不動産投資の物件視察とマイクロファイナンスの融資先への訪問という異色の組み合わせ。カンボジアのコンドミニアムの視察を目的に参加した人からも「投資したお金が世の中でどのように使われるのかを実感できた」と好評でした。
スタディ・ツアーやフィールドワークを体験してわかったことは、現場に行くことの重要性です。
今やインターネットで世界中の情報が簡単に収集できる時代。現地に行かなくても、「グーグル先生」(グーグルを使った検索)に聞けばわかると思うかもしれません。
確かに、表面的な情報はネット上から得られるのかも知れません。しかし、現地に行って初めて実感できる、雰囲気や匂いのようなライブ感は、ネットでいくら調べても得ることができない情報です。
アーティストのライブをDVDで何度も見ても、やはり生のライブを聴きに行くと、全く違った感動がある。そんな感覚に似ています。ネットで情報がすべて得られるというのは大いなる幻想なのです。
私は海外不動産投資をする場合でも、現地を実際に視察してから、投資の最終判断をすることを強く薦めています。投資家の中には現地に行かず、アドバイザーの意見だけて決めてしまう人もいるようですが、現地に行って自分の目で見ることで、投資に対する納得感が変わってくると思うからです。
前回東北のフィールドワークに行ってわかったことは、東北には地元で真面目に事業を行い、素晴らしい商品を作っている会社がたくさんあるということ。東京にいて、ネットで情報収集しても、その会社の真の姿はなかなか伝わってきません。実際に訪問して、お話を聞かせていただき、生産現場を見せていただくことで、初めて伝わってくるものがあります。
きっとこれは私だけではなく、参加した多くの受講生も同じだと思います。皮膚感覚のようなもので感じることが、とても貴重だと思うのです。
今回も週末の2日間だけですが、東北の美味しい食べ物と温かい人たちとの触れ合い、そして参加する受講生やスタッフと過ごす時間がとても楽しみです。
そして、今回のフィールドワークでもまた、一人でも多くの受講生が、訪問先の企業の魅力を発見し、自分のお金について考えるヒントを得ることができれば良いなと思っています。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年12月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。