昨日の時事通信ネット記事は、“再生可能エネルギーの先進国”であるドイツにおいて、大手電力会社の経営が危機的状況に陥っていると報じている。『補助金の後押しを受けた再生可能エネルギーによる電力普及で電力市価が下落し、大手が保有する火力発電所の収益が悪化している。各社は火力発電所の閉鎖を急ピッチで進めているが、業績改善への道筋は見えない』とのこと。
昨日の時事通信ネット記事は、“再生可能エネルギーの先進国”であるドイツにおいて、大手電力会社の経営が危機的状況に陥っていると報じている。『補助金の後押しを受けた再生可能エネルギーによる電力普及で電力市価が下落し、大手が保有する火力発電所の収益が悪化している。各社は火力発電所の閉鎖を急ピッチで進めているが、業績改善への道筋は見えない』とのこと。
経済産業省の試算によると、再生エネ発電量に関して今後の年平均伸び率が13%程度であると仮定すれば、今後10年間で再生エネ発電量は12年度比で3.4倍に拡大する。日本での再生エネ発電量の総発電量に占める割合は12年度実績ベースで、水力を含めれば約10%、水力を除けば1.6%程度でしかなく、現時点ではそれほど大きな負荷を電力市場に及ぼしているわけではないとの楽観論もあろう。
<資料2>
(出所:経済産業省資料)
編集部より:この記事は石川和男氏のブログ「霞が関政策総研ブログ by 石川和男」2014年3月17日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった石川氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方は霞が関政策総研ブログ by 石川和男をご覧ください。