小保方サンの人生は応援したい……研究じゃなくて --- うさみ のりや

アゴラ

小保方サンの会見を見たのだけれど、率直に言って応援したくなった。

個人的にはSTAP細胞の存在を現時点で証明するのは絶望的だと思うし、あの「悪意は無かったんです。これから頑張ります。」というような内容の会見では彼女の研究者としての人生はもはや終わりを告げたも同然だと思うけれど、そんな絶望しか待っていない人生をそれでも歩むと決意した彼女の姿勢はSTAP細胞という文脈を越えてなんか心打つものがあった。


彼女だって研究者コミュニティの中ではもはや自分の居場所は全くないことは、心の中では分かってるんだろう。未熟なまま祭り上げられて、軽い気持ちで周りを喜ばしたくてごまかしを続けていたことが蓄積して、世界を巻き込む大騒動になって、そのツケを払い始めた状態が今で、それでもなんか諦めがつかないから自分が納得いくまで研究を続けたい、っていうところなんだろうか。これから数年間やること為すこと全く上手くいかない地獄のような人生が続くんだろうと思う。そんな状態じゃ失踪したって自殺したっておかしくないわけだけど、それでも人生を歩んでいこうと人前に出たのは偉いと思う。

研究自体の話については、これから彼女がやるであろう研究は自分の研究者としての人生に終止符を打つために「全くもって彼女自分自身のため」に行われるものであろうから、そのような研究に税金を投じることはふさわしくないので、理研にしろ山中先生の研究室にしろ国のプロジェクトに携わるべきではないと思う。それにあれだけメディア価値があれば、1~2年は誰かがPRの一貫で支援してくれるだろうし。幸福の科学なんかも早速参戦しているようですしね。

多分十年単位で本当に苦しい人生が続くんだろうけど、それを乗り越えて彼女が何か新しい人生の道を見つけて歩むことを願っています。頑張って絶望の中を生き抜いてください。きっとどこか自分の居場所が見つかると思います。

ではでは今回はこの辺で。


編集部より:このブログは「うさみのりやのブログ」2014年4月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はうさみのりやのブログをご覧ください。