今週から始まった、「丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラス 春学期」と、「早稲田大学 資産設計塾(28)」という2つのお金の講座。
世の中には「お金持ち」になりたいという人は、たくさんいますが、そのために必要な正しい行動をしている人は本当に少ないのです。そもそもの問題は、「お金持ち」の定義が間違っているということです。
「お金持ち」とは、お金をたくさん持っている人ではありません。自分に必要なお金を、必要な時に手に入れられる人のことです。
だから、1億円持っている人が、1000万円持っている人よりお金持ちとは限らないのです。例え、資産金額が小さくても、そのお金で十分に自分のやりたいことができる人は「お金持ち」と言えるのです。
では、自分がお金持ちになるために、最初にやるべきことは何か?
それは、自分に必要なお金がいくらなのかを知ることです。それは、自分がこれからの人生で何をしたいのかという「目標」「夢」によって決まってきます。
そう考えれば、お金持ちへの最初のステップは、これからの人生で自分が何をしたいのかを明確にすることだとわかります。
資産運用でどうやってお金を増やすかのテクニックをいくらマスターしても、自分がいくら必要なのかがわかっていなければ、どんなにお金が増えても満足できないはずです。
1億円手に入れれば、次は2億円、2億円に到達すれば、今度は3億円・・・お金の欲望にはキリがありません。失敗するまで永遠に増やすことだけを考えていくことになってしまいます。
必要もない大金を手に入れるために大きなリスクと取る意味はどこにあるのでしょうか。永遠にマネーゲームのようにお金を増やし続けようとするのではなく、目標となる金額を設定して、そこに到達する最短距離を考える。
このようなお金を増やす前に考えるべきことからしっかりと押さえていくことが、失敗しない資産運用に大切なことなのです。
丸の内朝大学は定員50名のところ、今回も募集数日で満員御礼。早稲田大学はキャンセル待ちの受講生に対応するため定員を5名増やして35名。2つの講座を合わせた85人の受講生の皆さまに、10年20年経っても色褪せない資産運用をお話していきます。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年5月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。