新聞から政治面を消し去ったW杯コートジボワール戦

アゴラ編集部

マスメディアは猫も杓子もW杯一色に染め上げられ、ほかの報道がなかなか前面に出ていない状況になっています。新聞紙面も今朝は日本代表に関するものばかり。読売新聞に至っては政治面がなくなっていました。TPP交渉にしても集団的自衛権やらイラク問題にしても伝えるニュースがなかったはずはありません。

昨日の6月15日の午前中は、渋谷のスクランブル交差点などを除き、街にほとんど人がいなかった。ビデオリサーチによれば、日本対コートジボワール戦の平均視聴率は関東地区で46.6%だったらしい。ご承知の通り、結果は残念なものになったんだが、日曜日の午前中、みなさん、テレビ観戦してたことでしょう。


果たして日本は一次リーグを突破することができるのか。「FiveThirtyEightSports」というサイトでは、W杯の結果を確率的数値で予想しています。日本が次のギリシャ戦で勝つ確率は34%、負ける確率36%、引き分け30%。また、コロンビア戦で勝つ確率は12%、負ける確率66%、引き分け21%らしい。その結果、日本が一次リーグを突破する確率は11%ほどしかありません。前回の南アフリカ大会で一次リーグの初戦を落として16強に入ったのは優勝したスペインだけらしい。今回のスペインはオランダに惨敗してるんだが、同じことが起きるんでしょうか。もし起きるとしたら、日本代表に起きてもらいたいもんです。

それにしてもテレビ中継技術が発達し、試合中の選手たちの表情がリアルにわかるようになっています。トーシローの当方でも、日本代表がコートジボワール代表に「気合い負け」しているのはよくわかりました。先発メンバーの布陣を眺めても中途半端感はぬぐえなかった。あの布陣こそが今の日本代表の「調子」とザッケローニ監督の苦心を表しているんでしょう。今の日本代表、けっして万全な状態でW杯に臨んでいるわけではなさそうです。

とにかく、ゴールを逸したときのコートジボワール代表選手たちの悔しそうな表情は鬼気迫るものがあった。一方の日本選手はといえば、あれほどの悔しさを出していなかった気がします。また、本田圭佑選手が先制点を挙げたとき、コートジボワールのベンチが映ったんだが、彼らはなんと拍手をしていました。そこには相手に対するリスペクトが感じられた。

日本代表は戦う相手をどこか見失っていた感がある。独り相撲で自滅、といってしまえばそうなんだろうが、コートジボワールの先発にディディエ・ドログバ選手の名前がなかったとき、いずれ彼が投入されるのはわかっていたはずです。相手へのリスペクトがあれば、先発発表の時点で彼の投入されるとピッチの雰囲気がどう変化し、自分たちはどう対応すべきか、指示が出されていたはず。もちろん、それがなかったとは思えないだけに、次のギリシャ戦ではなんとか戦う相手と向き合って勝利をつかんでほしいものです。

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W杯 コートジボワール戦(評価)


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セグウェイ」に乗ったこと、ありますか。当方、2時間ほど大分県の「花公園」で乗ったことがある。あれはかなり秀逸な乗り物です。慣れるまで少し途惑ううんだが、習熟すると直感的に乗れるようになります。自転車に初めて乗れたときのような感じ。PCで言えば、Macのインターフェースに似ている。残念ながら日本では公道での走行が許可されていません。わずかに茨城県つくば市のモビリティロボット実験特区で公道での走行実証実験中だとか(16歳以上で普通自動車免許か普通自動2輪免許を所持していることが条件)。米国では一部の地域を除いて歩道や車道での使用が可能です。この「セグウェイ」米国の発明家ディーン・L・ケーメン(Dean L. Kamen)って人が開発しました。ロボットなどにも使われている倒立振子のテクノロジーを使い、静粛性や機動性の高さを実現。この記事ではケーメン氏の「発明魂」ともいうべき動画を紹介しています。


アゴラ編集部:石田 雅彦