まず始めに書きますが、怒っています。すごく。
本日の一般質問で、塩村あやか議員が登壇しました。
彼女はその中で、東京都では晩婚化が進んでいる現状を説明し、都の結婚・妊娠・出産に対する取り組みについて鋭く指摘していました。
その中でなんと、議場からとても大きな声で
「そんなことを言う前に、おまえが早く結婚しないのかっ!!」
という、信じられない野次が飛んだのです。
議場の一部は笑いに包まれ、舛添知事も少し笑っていました。僕は見てましたよ、しっかり。
さらに、私の席までは聞こえませんでしたが、本人によると
「子どもは産めないのかっ!!」
という野次まであったそうです。言うまでもなく重大なセクシャルハラスメント、差別発言です。
あまりの発言内容に、本人の言葉も一瞬止まってしまいましたが、気丈にも最後まで質問を述べた彼女は、憔悴しきった表情で降壇しました。
本人は、相当ショックだったと思います。
選挙のときに、有権者の前では
「女性の社会進出を促進します!」
「子育て支援にしっかりと取り組みます!」
と言っている議員たちが集まる議会でこのような野次が飛び、それを笑う議員が大勢いる。
それが我が国の首都、東京都議会の実態です。
「女性は結婚・出産をして一人前」
「それもできないヤツが、ウダウダいうな」
これが多くの保守系といわれる古い男性政治家たちの本音なのでしょう。
民意の代表たる議員が集まる議会がこれほど古色蒼然とした状態で、東京都の女性活用や子育て支援政策が進むはずがありません。
そして、苦しむ女性たちを代弁して勇気を持って登壇した女性議員に、このような蔑視発言がぶつけられるのなら、どんな女性が政治家になりたいと思うでしょう? 議員自身が、議会自体が、女性の存在を疎外しているのです。
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議会終了後、即座に野次を飛ばしたと思われる会派に本人を除く所属議員全員で厳重抗議の申し入れに向かったところ、
「うちの議員の発言という確証はあるのか?」
「議会の中の正規発言ではないのだから、問題にはできない」
とのことでした。
確かに「野次」の個人特定は難しいとしても、本件は今後議会運営委員会等で厳重に問題提起をしていく予定です。女性議員を中心に、他会派の議員も協力姿勢を見せてくれています。
議員になって1年、議会や議員たちには失望するばかりです。しかしこんな絶望的な状態でも、諦めるわけにはいきません。変えてみせます。必ず。
私は政策と文章と情報発信で、この政界の理不尽と真っ向から闘います。
ああっ、しかし、腹が立つ!!(怒)(怒)(怒)
この気持ちは、政策と改革にぶつけて行こう。
それでは、また明日。
※追記
上田令子都議も、本日の件について書いています→
東京都議会でセクハラ野次に憤怒…そして江戸川区議会改革最下位
※追記2
塩村あやか議員のtweetです。
編集部より:この記事は都議会議員、おときた駿氏のブログ2014年6月17日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださったおときた氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。