竹芝CiPにご参加ください。 --- 中村 伊知哉

アゴラ

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竹芝CiP構想。

これから来春にかけて毎月、関心ある企業のかたがたにお集まりいただき、勉強会やサロンを開催して、R&Dやビジネスマッチングなどのテーマを深堀りしていきます。

2015年の春には基本構想=グランドデザインを描くとともに、協議会・コンソーシアムを形成したい。それまでは無料のオープンなコミュニティとして自由に意見交換をしていきます。

ぜひご参加ください。


ご案内は、こちら

今年は構想づくりです。来年度からコンソーシアムとして活動を広げていき、入居者が決まって、19年に竹芝でオープン、そして20年にオリンピックを迎えます。

議論していく内容としては、たとえば、ここではどんな活動をしていくのか?R&D、人材育成、ビジネスマッチング、何をどうしていくのか。そして、どんな産業を集積するのか?エンタテイメント、IT、製造、他には?どんな機能が必要か?ラボやホール、スタジオ、どの程度の広さと施設が求められるのか。

外にも目を向けたい。交通や店舗など、周辺の環境に求められることは何か?渋谷や汐留など周辺の地域とはどうつながるのか?品川でも再開発が決定したが、そことどう連携する?そして海外はどうか?シリコンバレー、NYC、ロンドン、シンガポールなど海外との連携はあるのか?といったこと。

先日、ぼくの授業で学生たちにアイディアを募ってみたんです。「竹芝をどうする?」さっそく4本提案がありました。面白いので披露します。

1 超人オリンピック

2019年、super human オリンピックを開催しよう。スポーツとテクノロジーの合体で、超人が戦うのです。ウェアラブル・コンピュータ、サイボーグ技術を装着、オリンピック、パラリンピックを超える祭典を実現します。

ふむふむ、ぼくは、超高性能ゴーグルと筋力補助マシンを装着してアーチェリーの世界記録を出したい。アーチェリー、やったことないけど、世界王者になれる、気がする。

2 eスポーツ

スポーツといっても、eスポーツというのは対戦型のコンピュータゲームのことです。スポーツゲームのほかにも、格闘ゲーム、シューティング、いろいろジャンルがあって、海外では賞金総額が一億円以上のプロの試合もあるんですが、日本ではあまり発達していません。

ゲーセンや家庭用ゲームが発達しすぎたせい、という声もあるんですが、五輪を機会にその本場を竹芝に作り上げればどうか、というプランです。できそうですよね。どうですか?

3 キッズジャングル

子どもがデジタルでコンテンツを創作して、発信するワンダーランドを作ろう。

はい。これは学生に言われなくても作ります。ぼくらの本業なので。子どもの創造力の拠点、プログラミング学習の拠点を作りたい。デジタル技術を使って子どもがコンテンツを創作する「ワークショップコレクション」は、10万人を集める世界最大の子ども創作イベントに育ちましたが、毎日ワークショップコレクションを開催している場を作りたい。

高度な研究開発・人材育成のベースに、若年層のクリエイティビティを位置づけたいと考えます。世界的な研究機関と、ゲーセンやコミケのようなフェスタと、キッズワークショップが一堂に会する場ができるといいですね。

4 海上都市

そして、海です。水辺のターミナルや桟橋を、サンフランシスコやベネチアやニースのように、愉快にできないでしょうか。船の上で、ライブ、ワークショップ、婚活、カジノ、ができないでしょうか。そして、水面を巨大なスクリーンにした雄大な映画祭ができないでしょうか。

やりたいです。

港区は国家戦略特区であります。特区としてできそうなアイディアも提案したい。

税制・容積率の特例はむろん、著作権特区として二次創作ビジネスができないか。電波特区として通信放送融合ビジネスができないか。オープンデータ特区としてビッグデータ事業ができないか。サイネージ特区として屋外表示規制が撤廃できないか。知財本部様、総務省様、経産省様、国交省様、いかがでしょうか。

そのようなことを考えてまいりたい。よろしくどうぞ。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2014年7月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。