セミナーの合間を縫って、「Shinoby`s Bar」の場所探しを続けています。東京銀座資生堂本社の近くに、良い物件が見つかりました(写真)。
こちらも居抜きと呼ばれる、営業中の状態でテナントが出て行った物件です。内装に少し手を入れる必要がありますが、ほとんどの備品はそのまま使うことができそうです。立地も価格も広さも希望に合った物件だったのですが、残念ながら、他の方から先に仮押さえされてしまいました。ご縁が、無かったのかもしれません。
ご縁と言えば、誰と一緒に仕事をしていくかも重要です。前回この話題をブログに書いてから、店長候補として自薦他薦を合わせて5人の方からご連絡を頂きました!こちらの方向性が明確に決まっていない中、とてもありがたいことです。
どんな仕事でも共通することですが、一緒に仕事をする人とベクトルを合わせることができれば、思いもよらない大きな成果を出すことができます。何をしたいのかという「理念」をきっちりと合わせていくことで、モチベーションが上がり、気持ち良く仕事で結果が出るようになります。
今回のプロジェクトでは、一緒に事業を進めていく「事業者」と「店長」のベクトルをどうやって合わせるのかが、成功のカギになると思いました。ワインバーですから、ワインの知識はあった方が良いです。しかし、それよりもお客様に対するホスピタリティや、お客様に愛されるキャラクターのような努力によって到達できない資質を持った方の方が、ベクトル合わせしやすい気がします。ワインそのものを売るお店ではなく、そこに集まる人たちが生み出す人間関係や情報の流れにも価値があると思うからです。
飲食ビジネスにおいて考えるべきことは、顧客満足度とお店の利益のバランスです。利益は考えていませんが、赤字にならないようにはしないと、サステイナブル(持続可能)な運営ができません。利益追求でお店の魅力が消えてしまうのも問題ですが、採算が合わないことをしているのも、顧客ニーズに合わない「ボランティア」になってしまっている可能性もあるからです。
まだ、実現する可能性は50%ですが、理念を共有できる人が見つかり、ベクトル合わせができれば、可能性が大きく高まっていくと期待しています。
毎月、東京丸の内で開催しているBB&Rワインセミナーですが、8月はお休み。9月は18日木曜日の夜に決定。今回は、秋の夜長にブルゴーニュの赤ワインを楽しむ予定です。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年7月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。