東京アメリカンクラブで開催されたリストサザビーズインターナショナルリアルティ主催のハワイ不動産セミナーにゲストスピーカーとして登壇しました。美術品のオークションで知られるサザビーズ(Sotheby’s)の不動産部門の会社です。
ハワイ不動産というと、トランプタワーやリッツ・カールトンといった、1億円以上するような超高級物件を思い浮かべるかもしれません。このような高級物件は、利回りも1~2%程度で、投資対象というよりは、ステイタスとしての不動産という側面が強いと思います。
しかし、ハワイの不動産はそれだけではありません。昨日のセミナーでわかったことは、ハワイ不動産には他の投資エリアにはない、極めてユニークな特長があるということです。
1つは不動産価格の安定です。グラフはセミナーで使われていたものですが、オアフ島の不動産物件はリーマンショックの際も、1割以下しか価格が下落せず、その後の価格推移も堅調です。これは、オアフ島に投資する投資家層が厚く、限られたエリアに根強い人気があることが理由だと考えられます。新興国のような高いインカムはありませんが、その代わり、物件価値が下がりにくく、将来的には上昇も期待できるという利点があるのです。
2つ目は、多用な投資目的に対応できるということです。ハワイ不動産の場合、純粋な投資だけではなく、自分でも利用したいというケースもあります。例えば、当面は賃貸物件として貸し出し、将来は自分でも利用する。あるいはバケーションレンタルという方法で、1か月単位で貸し出しして、一部は自分で利用する。もちろん、投資用として収益を得て、最終的に売却益も狙うという方法もあります。リゾートなのに、投資用物件としての流動性が高いことが、他のリゾートにはないハワイ(オアフ島)の強みです。
3つ目は、節税にも使えることです。築47年を超えるようなRC(鉄筋コンクリート)のコンドミニアムは、オアフ島ではまったく問題なく賃貸物件として流通しています。このような物件の場合、簡便法によって9年で減価償却することができます。しかも建物の比率が90%以上になる物件も珍しくありませんから、5000万円の物件なら建物が4500万円になり、年間500万円の減価償却が取れることになります。さらに、郊外で木造物件を探せば、4年償却物件も見つかります。これは、アメリカ本土のテキサスなどと同じです。
ハワイ不動産は、物件にもよりますが、日本人にもローンが付きます。物件価格の60%程度までは出るようですから、5000万円の物件でも2000万円程度から購入できるのです。昨日紹介されていた物件の中には、築年数の古い、減価償却が取れる物件で、50平米前後のゆったりとしたホテル物件が4000万円台で紹介されていました。利回りも5%以上が見込め、低利回りとは言えません。しかも、資産性も高い優良物件です。
「ハワイ=低収益エリア」というステレオタイプな見方は、海外不動産投資の可能性を狭めてしまうと反省しました。
今後、希望される方が多ければ、ハワイ不動産セミナーや、ハワイ不動産スタディ・ツアーも企画していこうと思います。どの位ご興味ある方がいるかを知りたいので、「いいね!」をクリックしていただければうれしいです。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年10月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。