ヨーロッパの夏は短いです。特に英国やスカンジナビア、ベネルクスあたりはそう。だからこそ、その短い夏を様々なイベントで楽しもう、という発想になるようです。スポーツも同じで、英国に限ってもテニスのウィンブルドン選手権は6月最終週の月曜日から2週間の日程、ゴルフの全英オープンは7月中旬、クリケットの大規模な大会も7月に行われています。この季節の英国は、昼の時間が長く、夕方からいつまでたっても空が明るいままで生暖かい。屋外スポーツ観戦には最適な季節でしょう。
自動車レース、F1の英国グランプリもほぼ7月中旬に行われています。ヨーロッパの夏の季節に合わせ、スペイン、モナコ、オーストリア、英国、ドイツ、ハンガリー、ベルギー、イタリアといったGPが各国で開催される。この中でドイツGPは、1926年以来という歴史を持ち、F1世界選手権になっても1951年から続く「由緒正しい」レースです。
F1ファンにとって、ニュルブルクリンクやホッケンハイムというサーキット名はなじみ深いでしょう。ドイツはミハエル・シューマッハという偉大なレーサーを生み、最近ではセバスチャン・ベッテルやニコ・ロズベルグという若手レーサーが活躍しています。これらドイツ人レーサーは、特に最近、地元のドイツGPで優勝することが多い。
そんな歴史あるF1ドイツGPですが、なんと今年の開催がなくなるようです。これは単に経営的な理由らしく、ニュルブルクリンクもホッケンハイムも経済的に難しい、ということのようです。フランスで2008年以来、F1GPが開かれていないのも政府の援助がなくなったからでした。
その一方、F1は日本をはじめ、中国やマレーシア、シンガポールなど、アジア各国で行われるようになっています。主宰するFIA(国際自動車連盟)のマネジメント代表であるバーニー・エクレストンは、F1をヨーロッパに限らずビジネスとして世界展開させたがっているらしい。いくら歴史や伝統があっても先立つものがないとダメ、ということのようです。
F1-Gate.com
メルセデス、F1ドイツGP救済を申し出ていた
Nearly 75% Of Biotechs Have No Earnings
ZEROHEDGE
米国のベンチャーキャピタルやベンチャーへの個人投資家にとって、新規起業への投資は一種の投機になっていて、成功率が10%あれば御の字という認識のようです。もちろん、投資なので担保を取るわけでもなく、起業家は失敗しても次のプロジェクトが魅力的なら二度目三度目のチャレンジが可能。このあたりが、担保がないと融資が難しかったり一度の失敗で悪い烙印が押されてしまう日本との違いという指摘も依然としてまだ根強い。この記事では、米国のバイオテクノロジーの場合、75%は収益を出していない、と書いています。バイオテクノロジー関連の収益の83%は上位12%の企業により生み出されているらしい。そんなもんじゃないか、という感じもします。
福岡県北九州市は水素の「地産地消」最前線!
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北九州市は、自民党系で旧建設省出身の末吉興一元市長時代から北九州ルネッサンス構想などを立ち上げ、重厚長大型の産業構造から環境政策重視の市政へ転換する試みが行われてきました。炭鉱閉山した筑豊地域や製鉄の衰退などによる影響を脱し、東アジアの「ハブ」機能を備えた学研都市へ変わろう、というもの。特に、北部九州の中心地である福岡市に対する対抗心もあるのか、環境保全やエコについていろいろ考えているようで、市内を流れる河川の整備や製鉄関連の工場跡地を利用したリサイクルシステムなど、かなり本気で取り組んでいます。この記事では、燃料電池車の必須の「水素」を核にした同市のプロジェクトを紹介。すでに人口減少で百万都市でもなく、話題になるのは暴力団がらみの事件ばかり。商都として活性する福岡市との差が広がり続けている北九州の起死回生の政策になるんでしょうか。
Ethiopia destroys six-tonne stockpile of poached ivory
BBC NEWS
アフリカゾウは、かつてサハラの砂漠地帯をのぞくアフリカ全土に棲息していました。エチオピアは「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれるインド洋へ突き出した半島の内側に位置している国です。エチオピアの南はすぐケニア。なので、エチオピアにも以前はアフリカゾウがたくさんいました。しかし、自然環境の破壊やハンティング、密猟などにより、1980年代に比べると1割弱にまでその数が減ってしまった。現在、9つの野生動物保護区に約1900頭のアフリカゾウしか残っていません。この記事によれば、エチオピア政府は象牙の密猟者などへの見せしめのため、首都アジスアベバで約6トンの象牙や象牙製品を燃やしたらしい。これら象牙の行く先は、主に中国や日本などです。需要がなければ密猟も減りません。
エチオピア政府が燃やした約6トンの象牙と象牙製品。写真:African Wildlife Foundation
The speech Nixon would have given if Neil Armstrong and Buzz Aldrin had died on the moon
VOX
宇宙開発が欺まんだという映画に『カプリコン・1(Capricorn One)』(1977年)というのがあります。米国の有人火星探査船のプロジェクトが嘘八百だった、という内容。火星だとされた映像はネバダあたりの砂漠で撮影するわけですが、そこから脱出したエリオット・グールド演じる主人公が飢えてヘビを食べるシーンが衝撃的でした。同じような陰謀論にアポロ計画もある。月面着陸は捏造のヤラセ、というもので一種のトンデモ説です。この記事では、人類で初めて月へ行ったニール・アームストロングとバズ・オルドリンというアポロ11号の宇宙飛行士が、プロジェクトが失敗してもし死んだら当時の米大統領リチャード・ニクソンはどんなコメントを出しただろう、という内容を紹介しています。米国の国立公文書館(National Archives)の公開文書から明らかになったそうです。
アゴラ編集部:石田 雅彦