我々の「糞尿」はレアアース鉱床だ

アゴラ編集部

米国化学会(American Chemical Society)の学術会議がデンバーで開かれ、その場でちょっと驚くべき発表が行われました。その発表とは、ヒトの排泄物には莫大な量のレアアースや金、銀、プランチナなどが含まれている、というもの。下水処理場で糞便を集め、電子スキャナーで分析してみたところ、こうした重金属が発見されたそうです。


発表したキャスリーン・スミス(Kathleen Smith)博士は、この含有率は採算の悪い鉱床と同じ程度、と言っています。また、米国人100万人分の排泄物を集めて抽出する技術が確立されるならそれは約15億円規模の価値になるらしい。米国地質調査所(USGS)の研究者は、これらのミネラル物質は我々が飲食している食物や水分の中に含まれ、それが人体を通過する過程で分離され、排泄される、と語っています。

東京都では、23区に限れば下水道普及率は100%に達しています。つまり、東京都民の糞尿は下水道で処理場へ集められているわけで、糞尿に含まれるレアアースの率が米国人と同じとすれば、23区900万人分の糞尿には約135億円の価値があることになります。抽出のコストなどとの兼ね合いも大きいでしょうけれど、ちょっと検討してみても良さそうな技術ではあります。

0002
米国化学会で発表されたヒトの排泄物に含まれるレアアース。

THE INDEPENDENT
Human waste could be worth millions after scientists discover microscopic gold nuggets


Painting by Hitler goes to auction
the guardian
若きアドルフ・ヒトラーは、画家を目指していました。オーストリアのウィーン美術アカデミーの門を叩きますが、技術未熟ということで落第。ヒトラーが描いた絵は、かなりの枚数が残されていますが、どれもあまりうまくない。この記事では、彼が花を描いた水彩画がニューヨークで競売にかけられる、と書いている。もしヒトラーが画家として成功していたら、というイフストーリーを誰もが想起しますが、歴史は変えられません。

Apple Watchに感化された高級腕時計の猛追が凄すぎる
More Access! More Fun!
腕時計をする、という習慣はとっくに廃れたと思っていましたが、超高級腕時計を富裕層が買ったりと話題になることもまだあります。今のニュースは、Apple Watchでしょう。この製品によって腕時計が復活するんでしょうか。このブログでは、腕時計の価格について考えています。

NASA が電池で空を飛ぶプロペラ機を開発中 ― 秘密は18基のモーター
えん乗り
パナソニックの乾電池で電車を動かす、というイベントが行われたりしていますが、この記事では電池で空を飛ぶ飛行機を紹介しています。米国のNASAのプロジェクト。日本のJAXAもFEATHERというプログラムで電動推進による飛行実証実験を行っている。各国がしのぎを削る分野、というわけです。
0003
NASAのプロジェクトHPより。

【レポート】2016年、ルノーがついに「アルピーヌ」を復活させる!?
autoblog
2012年のモナコGP、ルノーはコンセプトカーとして「アルピーヌA110-50」を発表しました。ミドシップのスポーツタイプ。日産GT-Rのエンジンを搭載し、メガーヌRSのレース仕様フレームを流用。さらに同年11月5日には、アルピーヌの開発で英国のケーターハムとの提携を発表します。両社が新会社「オートモビル・アルピーヌ・ケータハム」を設立して、新型を4年以内に発売すると発表しました。「アルピーヌ」が復活するとすれば約20年振りというわけですが、この記事では、2016年にいよいよ新型アルピーヌが出てくる、と書いている。ケータハムとの提携は頓挫しているようですが、この新型、どんな仕様になるんでしょうか。
0001
ルノーアルピーヌA110-50。RENAULT SPORTのHPより。


アゴラ編集部:石田 雅彦