メタリカといえば、メタル界の王として誉れ高いアメリカのロック・バンドですよね。1986年にリリースしたアルバム”Master of Puppets”や1988年の”… And Justice For All”は究極の名盤として、あまりにも有名。仮にご存じなくとも、映画”ミッション・インポッシブル2”の”I Disappear”でお馴染みではないでしょうか。個人的には、ベタに”Enter Sandman”がキョーレツに耳に残っています。
全世界でアルバム売上1億1000万枚を記録する伝説のバンド、メタリカに不穏な噂が流れてきました。負債額が3200万ドル(約38億4000万円)に達するというではありませんか!一体、何が起こったのでしょう?
ライブ会場では、男の汗と熱気がほとばしる!
(出所:Dave Delaney/Flickr)
噂の出所は、メタリカの伝記作家であるポール・ブラニガン氏とイアン・ウィンウッド氏。両氏は、Weeklingsでのインタビューで「2010年以降、メタリカはこれまで稼いで来た金額以上の損失を被っている可能性が高い」と発言していたのです。
主催した音楽フェスティバル”Orion Music + More”の経済的な打撃に加え、ローディーの目からバンドを追った映画”Trough The Never”の興行的失敗で債務を抱えるようになったといいます。映画の制作費は167万2000ドルのところ興行成績は341万9967ドルだったので、意外な感はぬぐえません。IMDBでの評価も10点満点中7.3点と、話題作”フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ”の4.2点を遥かに上回っていたのですが・・。
そうはいっても、泣く子も黙るベテラン・バンドですから返済のメドは立っていることでしょう。今年には、2008年のアルバム”Death Magnetic”以来となるファン待望の新作を発表する予定である上に、ラスベガスで開催される音楽フェス”Rock in Rio USA”にも名前を連ね、欧州ツアーも決定しています。おまけに、2月は”2015年版:最も働きやすい米企業100”にランクインしたセールスフォースのマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)の招聘でライブ・パフォーマンスを敢行しました。負債に喘いでようがいまいが、メタリカにはいつまでも牙をむき出した野獣のような貪欲さで曲作りにライブに邁進して頂きたいものです。
(出所:Alexandre Ferreira/Flickr)
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2015年3月24日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。