労働者・経営者・投資家 ー 選択するのは自分 --- 内藤 忍

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お金は人生の目的ではありませんが、人生の夢や目標を実現するためには無くてはならないものです。それを手に入れる手段には、いくつかの選択肢があります。


多くの日本人は、労働によってお金を手に入れようと考えます。会社に入って仕事をして、その対価として給与所得を手に入れるという方法ですが、これは「労働者」になることを意味します。

労働者とは、人に使われることによって収入を得る人のことです。

労働者として仕事をしている人の中の一部は、自分で会社を立ち上げ、あるいは組織のトップになることによって「経営者」になります。社員を雇って、人事マネジメントを行い、会社の収益を極大化することを目指します。

経営者とは、人を使って収入を得る人のことです。

そして、もう1つ収入を得る方法があります。それが「投資家」です。投資家とは、お金を使ってお金を生み出す人のことです。労働者との違いは、自分に指示を出すような上司がいないこと。そして、経営者との違いは、人を使うのではなく、お金を使うという点です。

投資家とは、お金を使って収入を得る人のことです。

となると、投資家になるには、お金が無いと無理だと思っている人がいるかもしれませんが、そうとは限りません。お金が無いから投資家になれないというのは「言い訳」です。例えば、日本の不動産に投資をしている人の多くは、金融機関からお金を借りて投資をしています。中にはフルローンで不動産を保有している人もいるのです。もちろん、借金など一切しないで投資をしている人もいますが、その姿はむしろ投資家というより、資本家に近いと言えます。

ここで、2つの質問を自分に問いかけてみましょう。

質問1.「労働者」「経営者」「投資家」の中で、自分がなりたいのはどれ?

質問2.今の自分は「労働者」「経営者」「投資家」の中で、どれ?

2つの質問の答えが同じ人は、そのまま自分のやってきた道を進めば良いと思いますが、「なりたい自分」と「現実の自分」にギャップがある人は、これからどうするか、人生の戦略を立て直すことが急務です。

日本人の多くは、「労働者」として生きることが唯一の選択肢だと思っています。私も20代の頃はそう思っていました。しかし、今や経営者や投資家になるハードルは下がってきています。資本が無くても、「正しい知識」と「小さな勇気」があれば、人生を変えることができるのです。

自分が持っている人生の選択肢の中から、どれを選択するのかを決めるのは自分です。労働者のまま人生を終えるのも1つの選択肢です。でも、後から後悔するのだけは避けたいものです。「あの時チャレンジしておけば良かった」と。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年5月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。