保険を払ってもらったこと、ありますか? --- 岩瀬 大輔

アゴラ

自動車保険のコマーシャルは事故時の対応にスポットライトをあてたものが多いのですが(コンタクトセンターの女性が丁寧に対応しているイメージのもの)、生命保険・医療保険については「保険金等の支払い」について語られることが少ないように感じます。保険事故が被保険者の病気・ケガ、死亡といったセンシティブなものであることは理解できます。しかし、保険はいざというときのためのもの。ならば、もう少しくらい、保険を「使う」場面のことをまっすぐに伝えるコマーシャルがあってもよいのではないか?

そういう問題意識のもと、当社が今月から放映を開始した新しいテレビCM では、実際に医療保険の給付金請求をされた契約者の皆さまにご登場頂きました。生命保険と医療保険では若干異なるところもありますが、簡単な手続き、スピーディなお支払いに対する当社の姿勢とお客さまからご支持いただいている実情をリアルに見て取って頂けるのではないでしょうか。

そして、今週もうひとつ、当社が1年前にはじめた「ウェブサイトからの給付金請求連絡サービス」の利用状況に関するニュースリリースを出しました。ネット生保というと、どうしても「見積もりトライ!」のような申込時の印象が強いのですが、「いざ」というときの給付金対応についても少しずつ、ネット生保ならではの利便性を活かした取り組みをはじめています。

まず、(これはネットではなく封書なのですが)2013年より年に1回、請求忘れを防止する目的で、「こういう場合もご請求頂けます」という趣旨の「ライフネット生命レター」をご契約者の皆さまにはお送りしています。たとえば、「切迫早産で入院した、帝王切開で出産した場合にもご請求いただけますよ!」といったものです。このお手紙が多くのお客さまにとっても好評なのです。

「このレターがこなかったら、私は保険請求していなかったので、本当にこれはありがたかったです。うん、こういうのって、誠実。」

これは、新テレビCMにご登場頂いたご契約者の生の声です。

次に、昨年3月からはじめたのが、PCやスマホを通じた給付金請求連絡サービス。こちら、スマホからいつでもどこでもできるということで、すでに3割の方にご利用頂けるようになりました。また、このうち4割の方が、18時から朝9時までの間と、営業時間外に請求をされています。ライフネット生命のご契約者に多いと思われる子育て世代の共働きの方などお忙しい方にとっては、これは使い勝手がよいのではないかと考えています。

そして、給付金請求書類についても、郵送での取り寄せではなくダウンロードした方が、25%程度いらっしゃいます。これによって、たとえば退院前日に病室からネットで請求連絡、翌日退院して自宅で書類をダウンロード・印刷して当社へ発送することで、最短で最初のご連絡から4日で給付金が着金している例も出ていることは、本当に嬉しい限りです。

テクノロジーを使い、とことんお客さま目線でサービスをつくることで、生命保険を、もっと手軽で、便利にしたい。

私たちのそんな想いを、今後も形にしていきたいと思っています。


編集部より:このブログは岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2015年6月17日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は岩瀬氏の公式ブログをご覧ください。