新興国の「歪み」は2年で消えていく --- 内藤 忍

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資産設計実践会に参加したメンバーを中心に、毎月の投資勉強会をSHINOBY`S BAR銀座で開催しました(写真)。一般募集のセミナーとは別の会員制のグループで、今回のテーマはベトナム不動産です。

ベトナムは2015年7月から外国人の不動産投資規制が撤廃されました。具体的に購入にどのような条件が必要になるのかはまだ未確定な部分もあります。しかし、今後外国人投資家がベトナム不動産市場に参入することによる、「歪み」の解消からの収益が期待できます。物件の価格水準は場所にもよりますが、中心部の物件が50平方メートルで1000万円程度と、他の新興国に比べると割安に見えます。

もう1つの注目エリアであるスリランカについては、9月1日に浦田健さんとスリランカ不動産投資セミナーを開催します。こちらも、外国人投資家はまだ少なく、今後「歪み」からの収益機会が期待できると考えています。

金融資産では極めて難しい「歪み」からの収益を不動産では比較的簡単に見つけることができますが、解消されるまでの時間が徐々に短くなっているような気がします。割安に放置されている収益機会を見つけたとしても、2年ほどで解消されてしまうことが多いのです。

「歪み」が解消されてしまったとしても、新興国不動産には長期的に「成長」という果実が期待できます。短期的に世界経済の影響を受けて停滞したとしても、優良な物件であれば長期的には経済成長に見合った投資成果が実現する可能性が高いからです。

しかし「成長」だけではなく「歪み」も取りに行くなら、スピードが勝負になります。ベトナムやスリランカのように不確実性が高い状況で「アーリーアダプター」としてアクションを起こすことが、重要なのです。リスクは高いですが、リスクテイクするだけの価値はあると思っています。

私自身、2つの国への投資を検討しており、セミナー参加者を中心に年後半にスタディツアーを企画し、現地を視察したいと考えています。ご興味ある方は9月1日のセミナーに参加されるか、あるいは資産デザイン研究所までお問い合わせください。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年8月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。