表題は、浮上用の救命ボートを紹介している記事だ。「The duckweed survival shelter」というもので「Duckweed」は浮き草のこと。「reddot21」というデザイナー集団の「作品」の一つだ。この集団は、個人や組織のデザイナーや大学、学生などがサイトへ登録し、ここから製品化したりしているらしい。
インドネシアや311の津波は記憶に新しいが、洪水や津波によって交通が遮断され、周辺が水浸しになった際に活用するシェルターだ。圧縮された二酸化炭素ガスによって数分で立ち上がり、飲料水を作り出すことができ、底面にバランスを取る重りがついていてひっくり返りにくい。これに乗っていれば、救助が来る間、命を長らえる可能性が高くなる、というわけだ。
The duckweed survival shelterのHPより。
Wonderful Engineering
This Floating Survival Shelter Will Save A Lot Of Lives In Future Catastrophes
Robots Lay Three Times as Many Bricks as Construction Workers
MIT Technology Review
こういう単調な作業をやらせたらロボットのほうが、人間より遙かに優秀だ。ケアレスミスもほとんどない。我々はもっとクリエイティブなほうへ頭を使うべきなのだが、オリンピックのエンブレム問題のように、そちらのほうもかなり頼りなくなっている。レンガ積みロボットは人間の三倍の仕事をするようだが、コーナーの微妙な調節ができず、なによりまだ設置場所を自分で決められない。だが、それほど遠くない将来には、これらもクリアするだろう。
縄文人はシミのリスクが高い肌であった可能性が判明
ポーラ化成工業ニュースリリース
シミソバカスのシミは、メラニン色素が皮膚に沈着する「色素斑(はん)」の一種だ。加齢や紫外線、ストレスなどが原因とされる。このリリースの研究によれば、シミができやすい遺伝子型があるようで、日本人の祖先系の一つである縄文人はシミができやすい遺伝子型だったことがわかったらしい。ポーラ化成工業と国立科学博物館、山梨大学との共同で研究。日本人には、いわゆる縄文系と弥生系などがあると言われているが、縄文系は色黒で色素沈着しやすいのかもしれない。
モバイルバッテリーとACアダプタ、ニッケル水素電池の充電器が一体化した「MIXJUICE」が発売
MdN DESiGN
合体型ガジェットというのは多種多様なものがあるが、充電型の乾電池の充電できる、というのは、いったいどのような使い方を想定しているのだろうか。おそらく、内蔵する充電式の乾電池を充電しつつ、バッテリーも使う、という循環式を想定しているのだろう。バッテリーとACアダプタが合体する、というのは少しだけ利用価値がありそうだ。
Heartbreaking photo of a drowned toddler embodies the world’s failure in Syria
BUSINESS INSIDER
閲覧要注意の記事だが、シリアなど中東やアフリカから難民がヨーロッパへ押し寄せている。先日はオーストリアの路上に放置されたトラックの中から数十人の難民の遺体が発見された。この記事では、トルコの沿岸に打ち上げられた子どもたちの写真を掲載。シリアのアサド政権はロシアへスリ寄ったので米国に疎んじられ、内戦を仕掛けられ、それは敵の敵であるいわゆるIS(イスラム国)を勢いづかせる結果にもなっている。米国の戦略は常にそうで、かき回すだけで後処理はしない。溺死した子どもらは間接的に米国に殺されたようなものだ。
アゴラ編集部:石田 雅彦