こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
いよいよ先週から都議会も秋の定例会がスタートしておりまして、私の一般質問の出番は9月30日(水)となっております(ネット中継見てね!)。
以前から何度か取り上げている通り、都議会の本会議における質問&答弁は事前に細かいところまでやり取りが決められており(この作業を『答弁調整』という)、多少のアドリブはあっても基本的にはその台本通りに進みます。
今回の場合ですと、議員たちが執行機関に「質問通告」をする締め切りが9月25日(金)。
議員があらかじめ質問する内容を「通告」しておくことで、議会側はその答弁の準備をしておくわけです(これは国会も同様)。
「そんな事前に質問通告をしておいたら、緊張感がなくなるではないか」
というご指摘はもっともなところではありますが、質問通告にもメリット&必要性はあります。
いくら行政府の全局から幹部クラスが出席しているとはいえ、現場に近い人間でなければ把握していない事業内容も多々あるわけです。
多岐にわたる東京都の事業のどの部分が、どのように質問されるかまったくわからない状況で質疑応答がスタートすれば、回答側はしどろもどろになりますし、議論にならないというのが実際のところではないでしょうか。
例えば、以前に視察にいったY張市という自治体の地方議会では、質疑通告なしで議会質問が行われているものの、実際にこんなやり取りがあったそうです。
議員「Y張市内に、電柱の数はいったいどれだけあるのか伺います」
答弁者「(やべえ、わかんねえ…)暫時休憩をお願いしますっ!」
…まあ、そうなりますよね。。
しかも休憩の後に電柱の数を回答したら、それに続く質問はなかったそうです(苦笑)。
ここまで極端な例は少ないとしても、事前に質疑通告を行い、ある程度の答弁調整を行っておくことは、実りある議論をする前提ともなりえます。
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というわけで、質疑通告の9月25日(金)にまずは項目を通知し、それから具体的な質問内容を詰めて原稿を書く、というのが一般的な流れなのですが、私はすでに本日原稿を仕上げて執行機関側に提出しちゃいました。時空を超えろ、わが質問よ。
あまり早く質問を見せすぎると、与党にそれを流されてつぶされるという噂もあるのですが、
参考:野党議員が恐れる「質問つぶし」とは??
http://otokitashun.com/blog/togikai/2694/
ある程度、手の内を早く見せて答弁調整に時間をかけた方が良い回答が返ってくる気もしますし、情報公開議員としてここは一つある意味正面突破を計ってみたいと思います(なんだそれ)。
というわけで、私の質問項目は今回こんな感じ。
1.オリパラ関係
・エンブレム問題の責任所在について
・今後のオリパラ運営における東京都の立ち位置について
2.社会的養護関係
・国と東京都の施策方針の不整合について
・里親不調事例におけるデータ分析の不足について
・一時保護所の過密状態とその解消について
3.障がい者政策関係
・手話等のコミュニケーション手段の支援充実について
・障碍者差別解消法施行にあたっての対応について
9分しかない時間を可能な限り有効に使えるよう、ここから答弁調整を頑張ってまいります!
それでは、また明日。
おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。
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