こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
昨年度のセクハラやじ問題にて都議会の程度が露呈して以来、
「都議会は、国会以上に古い慣習がうずまいている」
「日本で一番、改革が遅れている議会」
という評判を欲しいままにし、2014年には「ブラック企業大賞」の特別賞まで受賞しておりましたが、またも汚名を重ねる事態となってしまいそうです…
くだんのセクハラやじ問題の再発防止策や、都議会議員の議員定数削減、1日1万円の費用弁償の廃止有無などを話し合う会議体として、
「都議会のあり方検討会」
というものがあり、これが今年秋口から数年ぶりに再開される見込みであることは、以前からお伝えして参りました。
1日1万円の都議会議員「費用弁償」見直し議案、またも採決されず「密室空間」送りへ…
http://otokitashun.com/blog/togikai/7808/
その設置要綱が本日、正式に決定されたのですが…
まず、われわれ「かがやけTokyo」を始めとして、少数会派や一人会派は参加メンバーから除外されました。
現在、一人会派で活動している塩村あやか都議など、セクハラやじ問題の当事者は完全にパージされたわけです。
これも大変遺憾ではありますが、私が個人的に最大の問題だと思うのは次の部分。
前述のブログ記事の中で、予想していた通りではありますが…この検討会は原則「非公開」で行われることが決定しました。
21世紀の!この時代に!
非公開で行われるこの会議は傍聴はおろか、議事録の公開もされないので、誰がどんな発言をしたかは永久に知ることはできません(都議会議員ですらも)。
実質、参加メンバーだけの密室会議となるわけです。
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高度な個人情報や機密を取り扱う会議内容であればまだしも、都民の代表である都議会議員たちが議会改革の話し合いをする場を、非公開にする意味はまったくありません(あるなら教えてください)。
公開を拒否するということは、外部からの圧力が一切なくなるということです。
議会改革というのは往々にして、議員たち自身の負担が増えたり待遇が下がったり、「身を切る」ものになるのですが、果たして身内だけでその決断ができるのでしょうか?
開かれた情報公開が改革を促進することは歴史が証明している通りで、逆に議事録が公開されず、報告書だけが提出されるようなやり方では、
「自分は改革に賛成だったけれど、会議全体で決まってしまった」
というように、参加議員も政党・会派もいくらでも逃げることができます。
「それこそが狙いだ!」と言われればそれまでですし、実際にそうなのでしょうけど…
私の所属する会派・かがやけTokyoは、上田令子都議が代表として検討会設置の話し合いの場で
「原則非公開」
「少数会派・一人会派の排除」
には強く反対の意を示して参りましたが、所詮は多勢に無勢。
最後はこのような形での決定がなされてしまい、力不足を恥じるばかりです。
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昨年度非常に大きな不祥事を起こし、注目をあつめる首都議会が、果たしてこのような隠蔽体質・密室気質で良いのでしょうか。
非公開で行われる検討会は約1年の期間で続いていきますが、私なりの立場からできる限りその内容を情報収集・発信をし、皆さまと共に都議会のあり方を考えていきたいと思います。
当会派の正式コメントについては、公式HPもご参照下さい。
「都議会のあり方検討会」設置要綱に関するコメント
http://your-party-tokyo.jp/activity/togikai/511/
本当に悔しいですが、諦めません。
必ず、突破口を見つけてやります。
それでは、また明日。
おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。
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