竹田圭吾さんの「遺言」 --- 松田 公太


▲最後まで時事の社会問題を論評し、精力的に発信した竹田さん。ご冥福をお祈りします(ツイッターより、アゴラ編集部)

昨日(1月10日)、ジャーナリストの竹田圭吾さんがすい臓がんのため、お亡くなりになりました。

今日の未明、竹田さんのツイッターを読み直してみたところ、最後のツイートは2015年12月。
24日、23日、12日、10日、4日の5回で、「国会議員の育休」「軽減税率」「難民と介護職」そして「米国の銃規制」についてでした(当時は気づかなかったのですが、11月15日には私のツイートにRTして下さっていました…)。

本当に最期まで様々な情報を発信し、議論を喚起し、国民の政治リテラシーを高めるためジャーナリズムを貫いた竹田さん。昨年、ラジオでご一緒した時は「直接民主型政治の斬新なアイデア。そして参議院に党議拘束をつけないという目標。とても良いと思います」と励ましの言葉を頂きました。

また、政治等に関する話だけではなく、病気を公表されてからは「死生観」についての様々なメッセージも我々に送って下さいました。特に印象に残っているのが:

「どれだけ治療が順調で、家族に寄り添われて、友人や仕事仲間から励まされても、孤独からは絶対逃れられない。病状が進めばさらに深まる。孤独は克服できないけど、違う側にいる自分を現実として向き合って、その認識を周囲と共有することで、ちょっと種類の違う人生が続いているだけなんだと思える。」

「某番組の飲み会で、酔っ払ったあるスタッフに「竹田さん、だいじょぶ?心配したよ。死相が現れてたからさあ」と言われた。何てこと言うんだこの野郎と思ったが、結局はその言葉にどれだけ救われたか。顔はゾンビかもしれないが、こうしてカルビ食べながら生ビール飲んでる。人生は切れ目なく続いてる。」
(2015.9.29)

のツイート。
誰にでも100%、必ず訪れる「死」。

実は、本日のブログは新成人への「メッセージ」にしようと思っていたのですが、仕事に対する姿勢や、死が訪れる時の心構えについて大切なことを学ばせてくれる竹田さんの言葉を知ってもらうことに変えさせて頂きます。

是非、皆さんも何かを感じ取って下さい → @KeigoTakeda

心よりお悔やみ申し上げます。



編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2016年1月11日の記事を転載させていただきました(画像はアゴラ編集部)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。