凡事を徹底する

前々回のブログ『目標・努力・自信・成長』でも冒頭とり上げた平澤興さんですが、平凡ということについては「ある意味では人間の修練の最後の段階かもしれません」と言われているようです。


「凡事徹底」「現場主義」「即断即決」で、業績不振の支店、債務超過寸前のグループ会社を立て直し、1兆円企業の組織改革と業績拡大を成し遂げた大和ハウス工業代表取締役会長兼CEOの樋口武男さんは、「凡事を極める」ということを最重要視されておられます。

樋口さんが常々言われている通り、基本的な事柄を徹底していることが軈て「非凡な成果」に繋がって行くのです。平凡というよりも正に凡事を極める、ということではないかと私も思います。

何事でも非凡ばかりを狙うが余り、凡事を疎かにしたり大きい事ばかりを考えているのも問題です。物事は常に凡事を徹底するに始まり、二宮尊徳翁が説かれる「積小為大…小を積みて大と為す」という基本姿勢を貫かねばなりません。

時に誇大妄想的な自信過剰の人を見掛けますが、言わずもがな行き成り飛躍できるはずはないのです。そうした類の人達に、次の言葉を贈ります。

ぐずぐず言っている暇に努力しなさい。
貴方の遣るべきを先ずは遣り上げなさい。
そして貴方を信頼してくれる人を周りに多く作りなさい。
結果、サポートしてくれる人が増えたらば、
そうした力の御蔭を被り貴方が飛躍できるのです。

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