コーヒーのプレゼント --- 松田 公太

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昨年イタリアで広まった、「アイスクリームショップを訪れたお客さんが2個分の代金を支払うと、1個分を貧しいご家庭のお子さんにプレゼントする」というプロジェクトをご存知ですか?
以前のブログでも紹介させて頂きましたので、是非ご覧下さい。

元々はコーヒー代を2杯分支払って、1杯を恵まれない方に提供するというナポリの運動から始まったものですが、日本でもこのような動きが広まることへの期待感を持って記事にしました。

昨日、「恩送りコーヒー広がる」(朝日新聞)という見出しを目にして嬉しくなりましたが、少しだけ気になったのは、日本での広がり方は“コーヒーをおごりたい人”を指定するという部分。「演劇好きの人」「うちの妻へ」など、条件は様々です。

海外から来たものにアレンジを加えるのはいかにも日本らしくて良いと思いますが、「全く知らない人でも、困っている人を助けたい」という真の意味での慈善の意識を広げるにはまだまだ時間が掛かるのかなと感じてしまいました。

キリスト教のチャリティーやイスラム教のザカートなど、宗教と結びついた文化が日本で広まらなかったと言えばそれまでです。

思い切った税金の控除を認め、寄付しやすいような仕組みを整えることも有効だと思いますが、何かもっと良い方法はないかと真剣に考えなくてはいけませんね。

皆さんも、是非考えてみて下さい。良いアイデアがあれば教えてください。世界が変わるのは、小さな一歩からです!


松田公太宣材


編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2016年2月26日の記事を転載させていただきました(写真はGATAGより、アゴラ編集部)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。

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松田 公太
講談社
2016-01-15