出会いと別れの年度末、「信頼」について論じてみる

恩田 聖敬

生きている限り、人は誰かしらとつながりを持っています。そして、仕事においても1人で出来ることは、たかがしれています。大切なことは、お互いに対する信頼関係です。使い古された表現ですが、1+1が3にも4にもなるかどうかは、信頼次第です。

でも、そもそも信頼ってなんでしょう??

ちょっと掘り下げてみましょう。

「信頼」を辞書で調べてみると、信じて頼りにすることとあります。そのまんま過ぎて良く分かりません(笑)私にとって信頼とは何なのか?約10年前、上司が話してくれた「信頼の定義」が、今も耳に残っています。
「信頼する」=「裏切られて本望と思うこと」
つまり、「あなたに任せて駄目だったなら、しょうがない。諦めます。」という風に相手に対して思えている状態を指しています。そんな風に思える人に何人出会えるか?仕事だけでなく、人生の豊かさに直結することだと思います。
自分の身体がALSによって動かなくなり、他人を助けることより助けてもらうことが圧倒的に増えました。今の私は、こと細やかなコミュニケーションを短時間で行なうことは不可能です。しかし、私の中には日々やりたいことが渦巻いています。やりたいことを具現化するには、誰かしらに私に代わって行動してもらうことが必要不可欠です。
私との短いコミュニケーションで、私の価値観を理解し、さも私がとるであろうアウトプットをお願いしなければいけません。今の私の「信頼」とは、「この人が私の思いに反することをするはずがない」と思える相手に対する感情です。私がこうしたいと言っても、「それは、あなたの為にならないよ」と言いにくいことも言ってくれ、私が私でいられるように軌道修正してくれる人です。
幸いにして、私には信頼できる人がいます。そんな相手に私は、きちんと何かを返さないといけません。自分の存在意義が試されています。コミュニケーションが困難だからこそ、伝わるもの、伝えられることを大切にしていきます。
ブログを始めて2カ月、本当に多くの出会いがありました。自分が書きたいことを勝手に書いているにも関わらず、ブログを読んでくれた皆様が、私にどんどん有益な情報を教えて下さいます。私は恵まれています。今日もお仕事頑張ります。
恩田プロフィール
恩田聖敬
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この記事は、岐阜フットボールクラブ前社長、恩田聖敬氏のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年3月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。