こんにちは。
東京都議会議員(大田区選出)のやながせ裕文です。
舛添知事が7日間のニューヨーク、ワシントン出張から帰国しました。成田空港で記者団に海外出張経費について「庁内に精査するチームを作り、経費削減に取り組む」と表明したとのこと。今後の推移を厳しくチェックしていきたいと思います。
昔、同じ政党に所属したこともある中田宏さんが指摘していますが、
東京都は日本一の税収が集まるからと経費節減に汲々としていないこと、「オレ達は東京都だぜ!」という驕りがこのようなことに繋がったのではないでしょうか。
舛添知事の言動で「東京」が悪者扱いされるのは、なんとしても避けたいところです。といっても、もう遅いかもしれませんが。
知事の海外出張がひと段落したかと思いきや、今度は、都議会議員の海外視察についても触れなければならないことに。
先週の議会運営委員会で、8月のリオデジャネイロ五輪と、9月のパラリンピックに都議会議員団を派遣することを決定しました。当初は、議員20人と随行職員6人を派遣する予定で、6200万円の予算を計上したが、議員7人を4回にわけて派遣することになり(合計28人)、増額も見込まれるとのことです。
うーん。これは。発言権がないのが悔しい。
「知事の海外出張経費が高額すぎる!」と追及してきたのは都議会です。その都議会が、高額な費用をかけて海外視察をするという。
アタマがくらくらしてきます。
2020年東京大会を控え、リオデジャネイロ大会を視察することの必要性は理解できます。ただし、同時に、オリンピックの実施費用が当初予定より桁違いに高額(3兆円?)になるといわれているなかでは、都議会は徹底したコスト削減を訴える立場であるべきです。自らの視察なども含め、関連費用は可能な限り圧縮を図るべきでしょう。
私は、知事や議員の視察は、その役割をはたしていく上で、必要だと考えています。しかし、それが税金を使って行われるものである以上、費用は必要最低限でなければなりません。
都知事のように、都議がファーストクラスに乗ったり、スイートルームに宿泊するなんてことはないと思いますが、オリンピックという特殊事情で宿泊費などが高騰しているのであれば、人数を削減するしかありません。各会派が代表者のみを派遣し、その成果をみんなで共有してはどうか。
共産党と生活者ネットが「派遣は最小限にすべき」と参加を辞退したのも頷けます。
参考までに現状の各会派の割り当てを
自民16 公明5 民進(旧民主)4 民進(旧維新の党)2 かがやけ 1
ちなみに、私「東京維新の会」は一人会派で割り当てはありません。
参加した議員はひとりづつ「東京大会で10億円の費用削減プラン」を提案し、採用されれば視察費を出す。なんてどうでしょうか。議会もそこまで進化すれば、信頼を得られるようになるのですがね。
編集部より:この記事は、東京都議会議員・柳ヶ瀬裕文氏のオフィシャルブログ 2016年4月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、やながせ裕文オフィシャルブログ「日々是決戦」をご覧ください。