たぶんみなさん、見たことがあると思います。
博物館や科学館、資料館と呼ばれるところで、壊れて動かなくなった仕掛けや、時代に合わなくなったゲーム的なもの、 「省エネ」と称して、電源がオフされている電子的なサムシング・・・
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さて、5月2日に豊橋市の動物園内にある自然史博物館で、常設展示の大幅リニューアルに伴う記念式典があったので行って来ました。
近くの小学校が招かれ、テレビ局も来ており、活況でした。
当初の印象はとてもよかったです。
博物館自体は、1988年開館で、僕が小学生の頃から行っているところであり、その記憶と比べたら、今の方が魅力的に、内容も洗練されているように感じます。
ところが、最初は小学生がたくさんいて気がつかなかったのですが、だんだん少なくなって気がついたのが、これらのカラクリたち。
こういうのって必要なのでしょうか。
既に、同じ動物園内には動かなくなったカラクリが放置されている箇所(夜行性動物館の動かなくなったふくろうロボ)もあります。 昔はイケイケドンドンであとのことを考えない残念な時代だったのかもしれませんが、そろそろ過去に学んでもいいのではないかと。
今回、展示室の目玉がこれ
キネクトで自分の動きに合わせて動く、チンパンジーだったのですが、最新デジタル技術ほどすぐに陳腐化するのは想定できるわけです(チンプだけに)。
実際、開館初日に既におそらく小学生によって解体されているカラクリもあり、それはそれで衝撃でした。
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さて、博物館の類で、僕が行って、最も衝撃を受けたのは、こちら。
– http://www.simplicity.co.jp/ja/projects/ds_intermediatheque/
東京駅のKITTEにある、日本郵便と東京大学(総合研究博物館)の共同プロジェクト「インターメディアテク」。
そもそも収蔵品からして比べるのは酷なのですが、それでも驚いたのは、収蔵品「だけ」でこんなシンプルに、しかも興味を湧かせる形で展示できるのか、ということです。
一番は収蔵品との距離が近い!
至近で舐めるように見ることがてきます。
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翻って、豊橋の自然史博物館、というか全国の多くの博物館に当てはまることだと思いますが、ああいうすぐに壊れるおもちゃ、本当に必要でしょうか?
確かに、小学生はめっちゃ触ってた。パーツが外れるほどに。 僕もああいうのを見ると、どんな仕組み、仕掛けなのか気になってしまうタイプだったため、パーツを外してしまった小学生の気持ちはよくわかります(ネジ式だったので、直すのも簡単そうで安心しました)
さて、博物館は、教育施設であり、これらカラクリによって、彼らの自然史への興味関心の入り口になるのであれば、十分に価値があります。 そもそも目的は、壊れないことでも、メンテナンス費がかからないことでもなく、市民、特に児童生徒の見識を広げ、知見を深めることですから。
一方で、そういう方法、言い方は失礼ですが、安易な子ども騙し的な方法でなければ、興味関心を引けないのか、という気もします。 もちろん、これだってデザインされた方がいらっしゃり、子どもの気を引くために、これはこれでいろいろ考え抜かれた上での形態なのだと思いますが。
しかし例えば、インターメディアテクのような展示は、僕がこの歳だから感心してしまう展示方法なのか、それとも、子どもでも思わずため息が出てしまう空間なのかは気になるところです。
今回、展示室のリニューアルには2億円超がかかっており、そのうち、これらのカラクリに費やされたお金がどの程度だったのか。 また、この程度の金額で、インターメディアテクのような展示は、できないものなのか。
どうせお金をかけるのであれば、特に子どもたちにはできるだけ、質の高いものを見てほしい、触れてほしいという気持ちがあります。
100人のうち50人が触りたくなるおもちゃなのか、100人のうち5人が自然史の世界に引き込まれる展示か、どちらがよりよいお金の使い方なのか、難しい問題です。
とりあえず、インターメディアテク、東京駅の目の前なので、修学旅行では、ちょっとのぞいてみてほしいです中学生。無料ですし。
【博物館】入場無料だけどスゴい「インターメディアテク」《JPタワー,KITTE内》 東京駅徒歩1分 – NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2136958881486913901
ちょっと頭がよくなった気分になれます。
では!
プロフィール
長坂尚登|1983年愛知県豊橋市生まれ。
地元の時習館高校卒業後、東京大進学、コンサルティング会社で働き、10年間東京で過ごす。2012年にUターンし、商店街マネージャーとして、豊橋のまちなかを奔走。2013年から内閣官房より地域活性化伝道師を拝命。
2015年商店街マネージャーを退職し、豊橋市議に立候補。新人トップ当選で、現職(無所属)フェイスブックページ