アフリカなどのモラルが低い国があらゆる国際機関の運営を無茶苦茶にしている。そもそも、諸悪の根源は一国一票の国連という存在。ほかの団体の運営も国連にならっているのだから国連の原則を変えねば変わらない。
といっても、人口比で言えば中国が威張るだけだし、先進諸国で仕切るのも簡単でないので頭が痛い。IOCなどヨーロッパ偏重しすぎとかいって発展途上国の発言権を強めたら無茶苦茶なことになってしまった。
この現実のなかで、日本は脱退覚悟で国連をはじめあちこちの国際機関改革の声を上げるべきだろうか。それは崇高な心がけだが、嫌がらせを受けるだろうし、デメリットもかなり大きい。かといって、安保理常任理事国入りしたいばかりに国連にごま擦ってきたが、気前の良い成金として笑われただけかも知れない。現状では、国連重視は外務省の大使の数を増やすのが主目的になっている観すらあり、少し距離を取ってもいいのではないか。
日本が国連に従順すぎるのは、戦前の国際連盟脱退の悪夢がトラウマになっているからでもある。だが、いわれるほどの失敗でもなかったのだ。あのあと1940年東京五輪誘致に成功していることからも国際的孤立を招いたものでないことが分かる。松岡洋右が昭和天皇から嫌われたのは、三国同盟を結んだからで国際連盟を脱退したからではない。
「いい加減にしろ」と時々言わないと馬鹿にされるだけ。国連本体脱退はともかく、機関によっては脱退したり、拠出金停止をすれば良いのだ。
今回の件は、IOCというひどい組織のなかで、現実に妥協して控えめに用心深い範囲で工作したつもりが、たまたま発覚したというだけ。グレーゾーンの範囲で、国際的にはおおごとにならない可能性が高いとは思うが、時々こんなことはあるものだで、あまり気にしない方が良い。
そもそも民主党政権が東京五輪など誘致したのが間違いだが、いまさら、止めてもメリットないから、粛々とというしかあるまい。しかし、計画縮小などは遠慮なくすれば良い。国際機関との約束を破ったところで、いうほど国際信用失墜になるものでもない。