カドカワのニコファーレでプレゼンしてきました。
六本木のクラブ「ベルファーレ」をリノベーションしたスタジオ。
壁は全面LED。ニコニコ動画の生コメントも映し出すことができます。
テーマは、「Nセンター」
「Nセンター」は、今年4月に開校したインターネットを利用した通信制高校「N高等学校」(N高)をサポートする拠点。N高が利用する双方向型の課題教育アプリを使ったネット配信や、専任チューターによる自学自習のサポートを受けることができます。
2007年に町内唯一の高校が閉校になった鹿児島県長島町。
高校に通うためには、
●片道1時間程度かけてバスで通うか
●寮に入るか
●あるいは家族全体で学校の近くに引っ越すか
ということを余儀なくされます。九州本土ではかからない追加的な子育て費用も負担しなければなりません。
だからこそ「N高」「Nセンター」という選択肢が重要になります。
「N高」では、町にいながら安価な費用で高卒資格を得ることができます。
それだけではありません。
長島町の「Nセンター」には大きな特長があります。
長島町では、町として必要な人材を明確にし、インターネット求人大手「ビズリーチ」の「無料」採用システム「スタンバイ」を活用して、「地域おこし協力隊」を募集。
その結果、
●ICTを活用して教育に生かしたい
●町の自然環境を教育に生かしたい
という情熱を持ったメンバーが移住してくれました。
彼らがリアルにサポートします。
「Nセンター」は町の情報拠点としての役割も担います。
ニコニコ動画などで長島の取組を全国に生中継することもできます。
そして、「Nセンター」は、全国の「N高」生が集う場にもなります。
「N」高では、五教科だけではなく、プログラミング講座・文芸小説制作など、カドカワグループの力を結集したキャリア教育を受けることができますが、農業・畜産業・水産業などのリアルの現場を学ぶことは、ネットだけではなかなかできません。
そこを補完するのが長島町の「Nセンター」。全国の「N高」生が集い、交流する拠点です。同級生は、全国の高校生。お互いが、高めあうことができるのではないでしょうか。
今や全国の約4分の1の自治体には高校がありません。長島町と同じような課題を抱えています。一方、少子化が続く時代、新しいリアルの高校をつくるのは至難の業です。だからこそ「N高」と「Nセンター」。高校が消えた町に「Nセンター」は、これからの時代のトレンドになるのではないでしょうか。
社会に与えたインパクトが大きかったからこそ、たくさんの記事でも紹介いただきました。
ありがとうございます!
ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1605/27/news121.html
Yahoo Newsにも転載されたINTERNET Watch
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160527-00000094-impress-sci
日本経済新聞電子版
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO02858130X20C16A5000000/
地方創生のススメ
http://regionwire.com/?p=5721
長島町の「Nセンター」は、7月にオープン予定。
皆様ぜひいらしてくださいね。
役場の活用していない一室をリノベーション、リアルのサポートメンバーとして地域おこし協力隊を活用するなど長島町の取組は、他の自治体でも十分応用可能です。長島町は「パクリ大歓迎」!高校がない町に、ひとつの選択肢として広がればいいなと思っています。
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<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html
「公私一致」という働き方
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68507744.html
編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2016年6月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。