舛添都知事の辞任が決定し、次に誰が都知事になるかに注目が移ってきました。
テレビで舛添都知事の問題に関して街頭インタビューをしている場面がありましたが、都民の怒りの声ばかりではなく、意外にも「舛添都知事より良い後任がいないでしょ。」と続投を希望する意見もありました。
また、「当たり前のことをやって欲しい。」というご意見もありました。
政治の世界では、権力の裁量によってどうにでも解釈をすることができるため、清廉潔白な人物という考え方自体が存在しないということは昨日ご案内した通りです。
全政治家は舛添都知事のように疑惑をかけられるリスク有り
本当に恐ろしい世界で、私の身近な人も警察に事情聴取を受けたことがあります。
仮に私が逮捕されることがあってもどうか仲良くしてください…
このように、刺されるリスクが高い仕事なので、リスクセンスのある優秀な人は、まず都知事選には出たがらないでしょう。
さて、都議会の本会議では自民党、公明党、あるいは民進党や共産党などが討論として発言をしていました。
その中身の多くは、要望の名のもとに権力が庶民の負担を増加させる性質のものであることは明らかで、庶民感覚からはまったく賛同できる提言ではありません。
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つまり、舛添都知事を追及する側であれば厳しい意見を述べることはできても、最も重要な政策提言に関しては舛添都知事を追及するときに用いられた「庶民感覚」が欠如しているということに他なりません。
舛添都知事の場合は税金の無駄遣いがわかりやすいかたちで行われましたが、住民の自主的な活動を疲弊させる政策を打ち出している点では、ほとんどの議員が舛添都知事と類似した性質を抱えていると言えます。
追及をしていた議員たちの仲間がまた都知事になったとしても、都民の税金は食い物にされ、その税金を奪い合う構図が消えることはありません。
日常的な議会活動を見れば、自公民共から新しい人物が出たところで期待ができないのは当然です。
「どうせ舛添都知事の後継はいない。」と絶望し、選挙の費用ももったいないからと続投を望む声に共感が集まることは当然のことでしょう。
昨今の政治家が刺される事案が多発していることからも、身体検査がより厳しくなることは間違いないでしょう。
また、既存の主要政党が擁立した候補者が当選することになる可能性は高いわけですが、それでは合法的に腐敗した都知事が誕生するにすぎないのです。
政治の世界では、文書をつくる能力の優れた役人により、ある人にとっては腐敗だと感じらえることが合法化されることは日常的に起きています。
「違法ではないが、不適切」だという言葉が生まれましたが、税金を用いたすべての事業に対してこの言葉は適応される可能性があると肝に銘じておくべきです。
私のような政治家や、または有権者であっても、税の傘下にある限りすべての人に腐敗の種が存在しています。
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今回のように「政治を変える機会」を活用し、その度に政治家と有権者が良いかたちで合意形成を取っていくしかありません。
有権者は政治家以上に庶民感覚を持っていたり、生活実態を理解しています。
そのため、議論を尽くせば騙されることなく良い政治へ向かうと信じています。
また、選挙に数十億かかることが明らかになりましたが、改めてオープンデータとネット投票を導入することで、政治をスピーディにアップデートできるようにしていくべきだと痛感したところです。
それでは本日はこの辺で。