米新規失業保険申請件数、3ヵ月ぶりの低水準から増加

Congressman Bobby Rush Transportation Job Fair At Chicago State.

米新規失業保険申請件数は7月23日週に26.6万件と、市場予想の26.0万件を小幅に上回った。前週の25.2万件(25.3万件から修正)を超え、4 月23日週以来の水準から増加している。米労働省は特殊要因を指摘しなかったがハワイとプエルトリコが推計値で、30万件割れは73週連続で1973年以来の最長とのコメントを寄せた。4週平均は25万6500件と前週の25万7500件から減少し、1973年以来で最低を示した4月23日週の25万6000件に迫った。

米新規失業保険申請件数、レンジ下限を快調に推移。

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(作成:My Big Apple NY)

7月16日週までの継続受給者数は213.9万人と、前週の213.2万人から小幅に増加した。被保険者に占める失業者の割合は過去最低だった前週の1.5%から1.6%へ上昇した。

7月16日週の州別動向は、以下の通り。

(増加が顕著だった州)
・カリフォルニア州 4941人増(前週は6778人減、3週ぶりに増加)
・ジョージア 4554人増
・アラバマ 2851人増
・オレゴン 2722人増
・テキサス 1408人増

(減少が顕著だった州)
・ニューヨーク 1万2012人減(前週は1万3098人増、3週ぶりに減少)
・ミシガン 9419人減(前週は9197人増)
・ミズーリ 4432人減(前週は6057人増)
・ペンシルベニア 3647人減
・オハイオ 2550人減(前週は2261人増、3週ぶりに減少

――米新規失業保険申請件数は増加したとはいえ、4週平均自体は低い水準を維持しており米7月雇用統計に期待が掛かります。一方で、マイクロソフトは決算後に携帯電話部門で2850人のリストラを発表したほかキャタピラーも追加削減を行う見通しで、6月ほどの大幅増が続く気配はみられません。

(出所:CongressmanBobbyRush/Flickr)


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2016年7月29日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。