女性も進路に迷ったらとりあえず理工系に進んでおけば良いのでは

ハフィントンポストにインタビュー記事が掲載されました。

実はいいことづくし。 これからの時代に「女子が理工系に進むべき」7つの理由

IoT(Internet of Things)と言われるように、流通・金融・医療・農業など様々な業界にITが使われる時代になりますので、どんな仕事をするにしても、ITの理解は必要になります。

もっともIT・技術だけで食べていくことは難しくなっているので、技術だけやっていれば良いわけではないです。ただ、若い時には理工系で数学や物理などの基礎的な知識や技術を学ぶのはキャリアのスタートしては悪くないのではないでしょうか。

私は30歳を超えてからスタンフォード大学に留学してMBAコースで金融や経理などビジネスの基本を学びました。

技術だけでは実際のビジネスで勝ち残るのは難しいわけですが、留学した時にも学ぶ順番としては、頭のやわらかい若い時には(年をとってからでは理解が段々難しくなる)理数系を学んでおくのが良いと感じました。

MBAコースの学生は社会人として企業などで実務経験がある人ばかりですが、MBAに留学した時、同級生の業界は様々でしたが、出身学部は2/3以上が理系でした。

これは「とりあえず若いうちは理工系で学んでおこう」ということなのでしょうね。

IoTの時代では、理工系の学部に進学したからと言って、みんながメーカーに就職する時代でもなく、就職先も(かつては文系と思われた)様々な企業に広がっています。

ですから就職先とそのために必要なスキルを分けて考えても良いのではないでしょうか。


編集部より:この投稿は、竹内健・中央大理工学部教授の研究室ブログ「竹内研究室の日記」2016年10月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「竹内研究室の日記」をご覧ください。