負けたからと言って、頭を丸める必要はさらさらない。
出る場所と出るタイミングを誤っただけで、今の時点でやれることは全部やった、やり尽くした、と評価すべきだろう。
今の民進党で獲得出来る票は100パーセント獲得した、というのが私の見立てである。
ずいぶん健闘したじゃないか、非難されるような人は一人もいないじゃないか、というのが率直な感想である。
棒にも箸にもかからないような惨めな結果になった福岡6区の落選候補者などとは大違いで、劣勢であることが分かっていながらあえて名乗りを上げた民進党の候補者は、私の目から見てもよくやった。
推薦はしなかったが、共産党の支持者の方々が民進党の関係者以上に熱心に選挙運動をやっていた。
無党派層や保守層の票を剥がすほどの勢いはなかったが、民進党の公認候補として今獲得出来る票はほぼ100オアーセンと獲得しているな、という印象である。
もっと劣った候補者なら、ここまでの得票は出来なかった。
よくやったじゃないか、と声を掛けて上げたいくらいである。
やはり、それなりの資質を備えた人だったのだろうと思う。
頭を丸めるくらいだから、相当気の利いた人だと思う。
磨けば光るはずである。
せいぜい精進して、今度は別の選挙区から立候補することだ。
当選できない選挙区で、いつまでも泥水を飲ませておくのはもったいない。
国政で役に立てそうな資質の持ち主だったら、もう少し当選の可能性がありそうなところで挑戦させた方がいいだろう、というのが私の意見である。
何しろ、若狭さんの選挙区には小池さんが控えている。
勿論、私もずっと若狭さんの選対に入るつもりでいる。
自民党の評判がイマイチでも、小池さんの東京大改革をバックアップしようとする7人の侍がここにいるのだから、東京10区は民進党の皆さんにはそうそう付け入る隙がないはずである。
民進党の執行部の皆さんは、折角の人材をこれからどうやって活かすかよくよく考えられた方がいい。
東京10区は、もう間に合っている。
無駄なことはお止めになることだ。
余計なお世話だ、ということはよく分かっているが、民進党にもそれなりに頑張ってもらいたい。
民進党は、出来るだけいい人材を、適所に擁立すべきではないだろうか。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年10月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。