域内同時多発まちづくり!

徳島県神山町に行ってきました。

神山町といえば、人口6,000人の山間部の町ですが、

●20年近く続く神山アーティストインレジデンス
●ワークインレジデンス
●ICTベンチャーやデザイナーのサテライトオフィス

などにより社会増(転入>転出)を達成

今、創造的過疎として、全国から注目を集める町です。
詳しくは、こちら(NPO法人グリーンバレー理事長:大南信也さん講演)

神山町と言えば、

「創造的過疎」
「好き(すき)な町に手(て)を加えて素敵(すてき)な町にする」

など大南さんの言動がやはり注目されますが、一番面白いところは、域内同時多発であること。さまざまなプレーヤーが次から次に新しいまちづくりにチャレンジしています。それでいて、それらが「神山らしさ」を失っていないところが特筆すべきところです。

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古民家を改装したお店Cafe on y va(カフェ オニヴァ)

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Sansanのサテライトオフィス

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同上

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神山しずくプロジェクト

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こんなコンサートも開催していました。

”今の”神山の魅力を丁寧に書いているのが、『神山プロジェクトという可能性』。さまざまなプレーヤーがその魅力を語っています。これは、お薦め!

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「域内同時多発まちづくり」が起きるポイントについて、本の中で、大南信也さんがこのように語っています。

●神山の一番ええとこは何かというたら、たぶん、ゆるいところやと思います。例えば若い人たちから何かしたいって話が持ち込まれた時に、普通の地方では、聞いた瞬間に、「やめといてくれ」と制止するんじゃないかとなと思います。(中略)

ところが神山がやりよるのは、この止めるタイミングを、ワンテンポトずらしている。君が言いよることは僕ら理解できんから、まずやってみてくれって。やらせるところに一つポイントがあると思います。

だから予想せんようなことが神山で起こっていく。日本の国でイノベーションが起こらんというのは、みんなが枠に囚われて考えよるから、その枠の大きさのものしかできんので。(48ページ)

補助金などに頼らず、自分たちでやるからこそ、地元の素材や知恵をできる限り使う。だからこそ「域内同時多発まちづくり」でありながら、「神山らしさ」が失われないのかもしれません。

この本を読んで、神山をゆっくり歩く。
それが今の日本でのまちづくりの最良の学びではないでしょうか。

<もっと知りたい!神山町>
大南信也さん(徳島県神山町NPOグリーンバレー理事長)講演『創造的過疎から考える地域の未来』
場の魅力を高めることが、日本一の現代アート展に(徳島県神山町)
徳島県神山町に移転したプラットイーズの「発想の転換」に注目!
週休3日。年に1度、1か月のバカンス。人口6,000人の山の中から、ライフスタイルを提供するCafé on y va(カフェ オニヴァ)のユニークな取組!
川に水を取り戻せ!神山しずくプロジェクト

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<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html

公私一致」という働き方
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68507744.html


編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2016年11月21日の記事を転載させていただきました(タイトル変更)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。