盛り土処分で、都知事も半減した報酬をさらに20%カット

小池さんまでカットすることはないな、とは思うが、都政の長としては部下の不始末についても何らかの責任を取らないと周りが許さないものだ。

都知事の報酬を半分にしてさらに20パーセントカットするなどということは、普通の人は考えない。

自分自身が長の時代に部下が不祥事を起こしたのなら監督責任が問われるところだが、石原さんや猪瀬さん、舛添さんの時代に起きたことだから自分には関係がないと言い切ってもいいところだが、それでも小池さんは自分の報酬をカットするという方針を明らかにした。

それでも小池さんを批判しようとする人は、やれ小池劇場だ、小池さんの暴走で都民の負担が大きくなる、などと言い募る。

ここで小池さんを非難する人は、未だに先入見から解き放たれていない人だろう。
小池さんを敵だと思っていたのでは、小池都政を見誤ってしまう。

都知事選挙は既に終わっているのだから、まずは小池都政の推進に協力する姿勢を示しながら、自分たちの要望を実現するようにした方がいい。

政策競争なら都民も歓迎するはずである。
批判のための批判は、ただ小池さんの足を引っ張ろうとしているようにしか見えない。
いくら小池さんの足を引っ張ろうとしても、小池さんは何本もつっかえ棒をもっているだろうから、一本ぐらい足を引っ張ってもひっくり返らない。

人の足を引っ張ろうとして腰を屈めようとすると、実は相当不安定な体勢になっていることが多い。
足を引っ張るはずの人が自分から転んでしまったのでは、バツが悪いことになる。

自民党都議団の人は、ここぞとばかりに小池さん叩きに手ぐすね引いているようだが、まあ、考え直した方がいい。
新たな小池劇場が始まるだけのことである。

この際、副知事の辞任はやむを得ないだろう。
そのくらいのことをしないと、責任者が責任を取ったことにはならない。
ご本人は、多分、真面目な公務員だったと思うが。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年11月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。