2020東京五輪への不安
2020年東京オリンピック及びパラリンピックについて、色々言われていますが、せっかく日本で行なわれるので、是非現地で見たいと思います。普段家に閉じこもっている患者が、外出する最高のきっかけだと思います。しかし、私のような地方から東京に行くと、宿泊を伴わないといけません。ここに大きなバリアがあります。
①情報が探せない
私は車椅子になってからの東京宿泊にあたり、宿泊 障害者 東京、などで検索しますが、なかなか生きたサイトは出てこず、ホテル名がわかっても、知りたい情報が足りません。では具体的に何を知りたいのでしょう?
②ベッドの問題
私は現在、頭側と足側のリクライニング及び高さが変えられるベッドを使っています。車椅子への移乗のしやすさはもちろん、頭側をあげないと唾液が喉にたれこみ、むせて眠れません。ベッドによって快適さは全く違います。
③浴室への段差
わずかな段差も大問題となる可能性がありますが、残念ながら写真ではわかりません。
④部屋の広さ
車椅子を取り回すには想像以上のスペースが必要です。人工呼吸器を積むような大きな車椅子なら、なおさらですが、これもまた写真ではわかりません。
⑤移動手段
駅から離れたホテルの場合、車椅子のまま乗り込める福祉タクシーが必要ですが、これも自分で手配しないといけません。
以上のような観点は、当事者にならないと見えません。結局、自分や家族が一件一件電話して、子細を確認することになります。非常に面倒な作業です。ワンストップのサービスがあればとすごく思います。
いっそのこと、障害者専門のホテルを作るのはどうでしょう?そして、東京近郊の障害者施設は、民泊のように受け入れることができないでしょうか?受け入れ体制の準備はさておき、日本中のみならず、世界中の障害者を宿泊してもらう経験を積むことは、確実に後の世のレガシーになります。
五輪後も、「障害者が首都圏で泊まるならココ!」というように定着し、全国の主要都市に同じようなものができれば、私のような障害者や身体に不自由がある高齢者など、今より気軽に旅行することができ、逆に潜在顧客の顕在化により、ビジネスとして成り立つのではないかと思います。
誰に言えばいいのでしょう?受け入れ体制どうなってますか?協力させてください。
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年12月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。